木原伸雄のちょっとと～く

中田宏著「政治家の殺し方」

これまでいろいろなケースでパーティを開いているが、大抵の場合「感謝」をカタチにするのだからお祝い金は遠慮させていただくことを原則にしている。それでも「どうしても」と受付で押し問答するケースもあり、今回の「40周年・感謝の夕べ」では、ふるさとの「神楽団・創立百周年」のお祝いに了解を得た上で寄付をさせていただいた。

 

ところが大口のお祝いが「感謝の夕べ」が終了してから手元に届いた。お返しするすべはなく困った。考えた挙句、先月出版された中田宏著「政治家の殺し方」を購入し、万縁の会活動に使わせていただくことを決めた。お祝いをいただいた方には、使い道と趣旨についてはがきで了解を求めた。お金は便利だから一旦財布に入れると何処に行くか分からない。

 

11月27日付けの産経新聞二面に「政治家の殺し方」の広告がでかでかと載った。四段の通しだから迫力満点で見応えがある。発売以来1ヵ月になるが、依然として「政治分野」で一位をキープしている。よく売れている。といっても七万部を超えたところだから、市長時代の誤ったスキャンダルや市長退任の疑念を払拭するには九牛の一毛に過ぎない。

 

広告のキャッチフレーズには「国民が知らないから、政治家、役人、マスコミはやりたい放題」。「国民よ、目を覚ませ！」。「全政治家、全行政マン、必読の書」とある。この本を読んだくらいで政治家やマスコミが反省するとは思えないが、一人でも「そうだったのか！」と理解してくれると嬉しい。ミリオンセラーになると、少しは世の中が変わるかもしれない。