平成25年12月19日(No6209)   米作りを止める

米作りを止める

竹の子学園の世話役としてお馴染みの竹下員之さんと佐伯孝信さんが米作りを今年で止める。これからは趣味程度の野菜作りで日々の無聊を補うそうだ。国の減反補助金制度は廃止する方針を出した。これまで米の消費は減り続け、余った米は倉庫に山積みされている。それでも減反補助金を出し続け、農家の自立を阻害し続けてきた。これからどうなるのか。

 

大規模農家を育成し外国と競走できる経営体質の改善は賛成だが、すべての農家が該当する訳ではない。高齢者だけの零細な自給農家に根本的な施策を講じなかったため、後継者はいなくなり高齢者は体力の負担に耐えられなくなりリタイアする。小規模農家も日本の食糧自給を支えてきたが、竹下さんたちのような例が相次いでいる。楽をして生き甲斐を失う。

 

もはや志路のような過疎集落では「農家」であっても「農業」は成り立たない。昔は米作りを委託すれば年貢米が入って来ていたが、今では荒らさないための手段にすぎず収入にはならない。人の人生をむとやかく言うつもりはないが、これから1年365日をどう過ごすのだろうか。ふるさとの先輩たちのことだけに案じられる。もはや働く機会を失った。

 

佐伯成人さんは意欲満々だ。妥当かどうかは別として150万円で新しい田植え機を購入した。竹の子学園の米作りも支援してくれる。世話も焼いてくれる。これも一つの生き甲斐になる。つくしクラブは解散し、竹の子学園とは無縁になった。数少ない生き甲斐を失った。米作りを止めることと無縁ではあるまい。来年から激変する日々に戸惑うことになる。

 

国は高齢者農業、とりわけ米作りに冷淡である。休耕田と言えば体裁はいいが、農地が役に立たないように荒れ、二度と米作りにカムバック出来ない。政治が高齢者を潰している。

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