平成25年2月2日(No5889)   はがき道友を失う

はがき道友を失う

千葉県のはがき道友・伊藤裕三さんからしばらく便りがなく、時折、伺いのはがき を書きながら心配していた。「健康第一」などの自分新聞を毎月発行されていた。愛知の塚本恵昭さんのご縁だったと記憶しているが、6年もの長い間、はがきの往来が続いた。途中、伊東市の海瀬親男さんを紹介し、梅と一緒に咲く河津桜の苗木を植えるなどの交流も生まれた。

 

一月末、お嬢さんから手紙が届いた。「父は昨年4月に脳腫瘍を患い入退院を繰り返していたが、12月より意識障害を起こし現在は栄養点滴のみ。目を開くこともなくなった。はがきは今回を終わりにしてほしい」。長い間ありがとうございました。同封の切手は父が収集したものです。お役に立てれば父も嬉しいと思います、と結んであった。胸がきしんだ。

 

伊藤さんとはとうとう一度も顔を合わすことなく終わる。地域における高齢者のリーダーをしていた、清掃活動に心を入れた、「実践人の家」の講師をしていた、学生時代に箱根駅伝を走った、断片的にしか知らない。はがきの交流は常に前を向いているから、私生活はほとんど見えないのが特徴だ。蒐集された切手は貴重なものばかり。形見として大切にしたい。

 

同じ日の午後、縄文塾を主宰されている中村忠之さんからメールが入った。もともと病気がちの人だったが、「ただいま入院中ではがきを書くことができなくなった。残念だが今回を最後にして欲しい」。中村さんは見識の高い人で毎週届けられるメルマガから多くの学びをいただいた。しばらく休みたいとのメールから半年、最後通告は痛恨の極みである。辛い。

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