平成25年3月26日(No5941)   社会貢献が商売を左右する

社会貢献が商売を左右する

高校時代の同級生から浴室リフォームの相談があった。これだけなら珍しいことではない。最近はしばしば「そうじ」や「フォーラム新聞」、それに講演などのご縁で引き合いが増えている。同級生は地縁の強いところで暮らしている。住まいの仕事は旧家の場合、地場工務店の範疇にある。余程のことがない限り新規の会社に、仕事の相談をすることはない。

 

同級生の妹の家が当事者であるが、見切った理由を詳しく問うて見た。納得できる回答だった。①工事価格が高い。これは比較の問題だが、風評のジャンルに入る。②仕事が悪い。これも見方の問題で心的なクレームの範疇である。③は従業員が次々に辞める。したがって信頼が置けない。この3点が理由である。かつてはなかったが消費者の意識の変化を見る。

 

なぜわが社が選ばれたのか。高校時代の同級生のご縁は大した材料にはならない。それならこの60年の間に何度も機会があったはずだ。相談された理由の一番目に挙げられたのは、毎日の「掃除活動」である。会社の付近を通るたびに目撃していたという。もう一つは社員が長続きしていること。いつも同じ人間か掃除をしている。それが信頼に繋がった。

 

いずれにしても地場の工務店は上得意を失った。上得意に繋がる商圏さえ失った。チラシやイベントはさほど役に立っていない。地道な社会貢献が予想外に高く評価される時代になった。問題は地道な活動を受注に結びつける広報活動のあり方にある。あらためて長年の掃除活動による蓄積は、企業の大いなる財産になっていると知った。新しい商圏さえ引き寄せる。そうであればベースはあるのでそれをどう生かすか。

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