平成25年5月17日(No5993)   ひろしま菓子博が閉幕

ひろしま菓子博が閉幕

個人的にはお菓子にまったく関心がないため、92年ぶりの大イベントのことは念 頭になかった。集客目標の80万人を楽々クリアーしたとめでたい発表。近年このような大きなイベント大抵の場合、目標の集客に届かず主催した行政の責任者はとことん叩かれている。テーマは「世界にとどけ!笑顔をむすぶお菓子のちから」。あふれる笑顔はその成果か?

 

会場周辺の宿泊施設、交通機関、商店街などはフラワーフェスティバルとも重なって賑わった。開催期間中の経済効果は150億円と試算されているが、菓子博を目指した新しい味の開発や、今後の展開を予測すると更なる効果が期待される。それにしても広島には伝統的なお菓子がないのは寂しい。宮島の紅葉饅頭はお土産には最適だが、自慢できる程ではない。

 

日本の伝統的文化の継承意識が貧しいせいだろうか。華やかな話題に隠れがちではあるが、弱者に対する厳しさは何としたことだろうか。電動椅子の乗り入れ制限、ベビーカーの使用制限は国際平和文化都市を標榜する広島としては、世界に対して恥かしい。当然のことながら企画の段階で検討されたと思うが、なぜ対策が講じられなかったのか。疑問である。

 

企業活動はもとより、世界の著名なイベントはホスピタリティを全面に掲げている。特に日本の場合は伝統的文化の継承として「おもてなし」に欠けるようなことがあってはならない。健常者だけが楽しむようなイベントは、今回の菓子博を最後にしてもらいたい。弱者にやさしい社会のあり方こそがもっとも重要なテー マである。大会主催者は市民に見える形で反省と改善策を示す責任がある。うやむやは許されない。

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