平成25年7月6日(No6043)   参議院は必要なのか

参議院は必要なのか

7月4日公示された参院選挙に選挙区271人、比例区162人、計433人が立候補し、戦いの火蓋が切って落とされた。もともと参議院は「良識の府」と言われ、戦後の一時期それなりの役割を果たしてきた。ところが今や「政争の府」になり下がった。政争とは一線を画して熟議を目指してきたはずなのに、いまやその面影はない。不要論も無視出来ない。

 

みんなの党は選挙公約で「衆参両院を統合して一院制へ」と主張している。日本維新の会も「一院制で迅速な意思決定が可能な国会の実現」を訴えている。第183通常国会の最終日に見せたドタバタ劇を見ると一層その感を強くする。民主党の海江田代表は党首討論で「はっきり言って参院選は政権を取りに行く選挙ではない。与党の暴走を止める選挙だ」。

 

政権奪取と声高に唱えながら、戦う前から勝利を諦めているホンネを見せた。都議選で完勝した自民・公明の連合軍は余勢を駆って苦汁を飲んだ「ねじれ現象」の解消を目指している。安倍首相は6年前の屈辱を忘れてはいまい。それだけに民主党とは本気度が違う。少なくとも向こう3年間は国政選挙が行われそうにない。このまま自民公明の連立政権が続く。

 

国民にとっていいことばかりではないだろうが、今や他の選択肢はない。安倍さんには公約どおり、国民の暮らしアップの政策を進めて欲しい。少なくとも何も決められなかった民主党よりは希望が持てる。今回の選挙に平田参院議長、川口元外相ら28名が、引退もしくは不出馬を決めた。その反面、昨年の衆院選落選した「鞍替え組」が32名も立候補する。

 

その事実が参院の価値を貶めている。広島県選挙区は定員2名に対して6名が立候補している。選挙権の行使は有権者の義務だが投票所への足は重い。それでも一票は投じたい。

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