平成25年8月10日(No6078)   草取り

草取り

今春大学を卒業した人の就職率は67,3%、非正規雇用など不安定な仕事についている人は20,7%と5人に1人となる。昨年よりやや改善されたというが、折角大学で学んでも働けない、働きたくない状況はまともではない。文部科学省は雇用支援の充実などを対策としてあげているが、ことはそんなに簡単ではない。11万人の新卒者が右往左往している。

 

新入の大西社員に、毎日、花壇の草取りをするよう先週指示した。たかが草取りであるが、ビジネスの基本が学べる。どのように取り組んでいるか訊ねた。「合い間に…」という返事。合間で通用する仕事はない。こうした言葉を吐かせるのは企業に責任がある。草取りの週5日間の計画表を図示して提出するよう求めた。いつするかも確認した。それでも足りない。

 

毎日チェックしたが、あちこち残っている。なぜ残っているのか訊いた。あいまいな返事しか返ってこない。草と花との見分け方も分からないようだ。花が咲かないのは草だと教えた。朝、取り残した草を取るよう指示したが、夕方の時点では手付かずだった。先送りを戒めた。やり残しはすぐやるが原則だと教えた。原則は「日々完結」。一緒に取り終えた。

 

草取りの効用について詳しく伝えた。納得したかどうかは分からないが、今回の指導はビジネスの基本である。①指示をする、②具体的な計画書を提出させる、③実行計画を確認する、④仕事の結果を確認する、⑤不足はていねいに指導する、⑥手直しは一緒にする、⑦効果について詳しく説明する、⑧褒める、労う。新人に仕事を教えるには手数を掛けるが基本。

 

手を抜けば手が掛かる。これは新人育成の原則だ。あいまいな指導は新人を不幸にする。心して当たらなければ将来ある若者を不正規雇用に追いやってしまう。それは企業の責任だ。

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