日々雑感~デイリーメッセージ~

平成28年12月12日(№7180) 劣るPISAの読解力

劣るPISAの読解力

72ヵ国・地域が参加した15歳対象の学習到達度調査で日本は読解力が3年前に比べて4位から8位に下がった。科学は4位から2位に、数学は7位から5位に上がったとはいえ、ともと日本が苦手だった資料から情報を読み取る論理的思考がさらに低下したことを示している。学校現場から語彙の少ない子どもが目立つようになったとの指摘も尤もなことだ。

 

読解力の低下は子どもよりも大人の方が目立つ。論理的思考力は、他人の意見を良く聞き、自分の考えを述べるなど、日頃のコミュ二ケーションを通じて養われるものだろう。国会やりとりは批判するまでもないが、会社の会議など見ているとその劣化がよく伺える。他人の意見が分からない、自分の意見もまとめられない、あいまいな結論でことが決定する。

 

子どもたちは経験のなさに加え、読書力の不足が指摘される。現状を踏まえ、言葉を大切にした考える力を育む学校の授業を注視したい。果して先生たちに読解力があるのか。日常の様々な事件を考えるとき、学校も教育委員会も否である。インターネット通信などにより言葉を失った人たちの読解力が果たして取り戻せるのか。会話も少なくなった社会は危機だ。

 

活字離れが進んでいる。異論はあると思うが読書に親しむ人間と読書離れした人間では、相手の気持ちを理解する能力が異なると思う。大きな本屋の商品分類を見ても、大人向けの漫画・劇画が7割を占める。歴史的な文学者の小説などは探せない。来客も子どもより高齢者が多い。読まない、書かない、話さない若者は急増している。日本はどうなるのか心配。