日々雑感~デイリーメッセージ~

平成28年12月25日(№7193) 社会貢献のビジネス

社会貢献のビジネス

もう10年以上も昔の話になるが、バングラデシュを訪問したときグラミン銀行のユノス総裁に面談した。ユノス総裁は2006年にノーベル平和賞を受賞された。グラミン銀行は無担保で主に農村の女性に対してスモールビジネスの開業資金の融資をしていた。決して利益など出そうにないビジネスだが、それでも実践は強く銀行の信用度は抜群に高くなった。

 

竹の子学園を健康上の理由で運営を止めたが、多額の経費を使いながら現場での売り上げや収益は上らなかった。しかし、子どもの教育や高齢者の支援、過疎の活性化に対する評価は高く、ボランティアビジネスの有効性が実証された。地域の掃除も20年を超えて継続しているが、続けることによって企業の評価は高くなっている。それがビジネスにつながる。

 

企業に求められる社会的価値に関して、昨今では「CSV」(共有価値の創造)という考え方が広まっている。かつては「CSR」(企業の社会的責任)が主流だったが、今では補助的な考え方になっている。本業を通じて社会的困難を解決する、本業そのものが社会貢献性を持つという考え方である。本業に邁進すればするほど、世の中に貢献できるということだ。

 

一昨年あたりから打ち出している「空き家の有効活用によるまち再生ビジネス」はリフォームが本業の社会貢献事業にはぴったりである。いまだ手探りではあるが少子高齢化が進む地域では、歓迎されることは間違いない。このビジネスにより自らの健康寿命も職業寿命も延びる。「徳」を突き詰めれば必ず「得」が返ってくる。社会と自分のために発展させたい。