日々雑感~デイリーメッセージ~

平成28年3月14日(№6954) 東北は遅々として進まず

東北は遅々として進まず

かつて経験したことのない未曾有の被害が東北一帯を浚って5年が過ぎた。テレビは毎日のように復興の歩みを放送しているが、なぜか復興の遅れているところを特集する。現実には広い地域だから手の行き届かぬところも少なくない。住民の声も不平扶南が多い。ぼつぼつ帰っていいよと言われてもいつまでも浮き草暮らしではないから簡単には動けない。

 

簡単に復興の状況を批判しているが、あのお金はすべて国民の税金だと分かれば顧客面をしてはいられまい。東京電力の第一福島原発の事故処理に費やした費用の確定分が3兆4千億円を超えることが分かっている。国民一人あたりに換算をすると2万7000円になる。今後も増え続ける予測だが総額は見通せない状況だ。東北の復興は支援すべきだが、さて。

 

電力7社は事故後の電気料金値上げで一般負担金を3270億円負担した。東電は汚水処理装置の歩車管理費や賠償相談のコール運営費など、2193億円も値上げ分に含めている。一般の負担金はそれぞれ名目がついて予算が振り当てられているが、負担者には分からないまま施行されている。運営費もただではない。一般の人には見えないまま数百億円が消える。

 

原発の後処理は被害者への補償にどの程度回されているのか。ニューズでは安倍総理の被災地訪問や被害者の陳情風景がクローズアップされるが、現実の深い溝は表に出ない。補償に回す費用よりも廃炉支援や研究開発の拠点整備、確定していない15年分の除染費や直接支出で負担は更に膨らむ。

 

これから40年も50年も先のことまで、誰が責任を持って決めるのか、考えただけでもぞっとする。廃炉の費用は果てしなく続く。国民の負担は増え続ける。復興は一向に進まない。基本を取り決めた民主党は、東日本問題には知らぬ顔だ。