日々雑感~デイリーメッセージ~

平成28年3月31日(№6971) 北海道新幹線が開通

北海道新幹線が開通

3月26日北海道新幹線が開通したが、盛り上がったニュースは1日だけでその後はメディアから姿を消してしまった。新幹線そのものが北海道に必要かどうか考えてみれば分かると思うが、現在の利用状況を考えてみると少し無理ではなかったかと思われる。北海道第一の都市札幌までの開通は14年先の2031年春の予定で開通までは息が止まるほど長い。

 

札幌まで新幹線が開通したとしても、東京のお客は飛行機を利用するだろう。新幹線と飛行機の戦いは4時間が勝負と言われる。新幹線が開通しても東京~札幌間が6時間も掛かるとすれば、東京の往来は飛行機に軍配が上がる。公示価格も函館市は沈んだまま、北海道だけでなく全国いたるところで新幹線は政治家たちの選挙の駆け引きに使われてきた。

 

全国には気の遠くなるようなプランがまだまだ多い。水面下では大阪から四国を通って大分を結ぶ「四国新幹線」、福岡から大分、宮崎を経て鹿児島を結ぶ「東九州新幹線」、大阪から下関を結ぶ「山陰新幹線」も話はあるが、1km70億円も掛かっては選挙のたわごとにしか聞こえまい。新幹線で地元の活性化はもう古い。悪しき公共工事の感覚に惑わせられる。

 

ニュースにならない北海道新幹線の乗車率の予測は26%、3年間は毎年48億円の赤字を見込む。公共交通機関の選択と集中で北海道の隅々は一層の負担を強いられる。地方公共団体は負担金の増額を、地域の住民はローカル線の整理で減便、廃線が広がる。その分だけ暮らしが不自由になる。北海道だけではない。全国いたるところで地方は泣かされている。

 

開業後の様子はニュースで伝わらない。世界のテロや日本の未成年者の誘拐事件、大相撲の千秋楽、プロ野球の開幕、高校野球の熱戦などにすっかりかき消されてしまったようだ。