日々雑感~デイリーメッセージ~

平成29年5月23日(№7342) 「孫子兵法」⑤激戦の末勝つがダメな理由

「孫子兵法」⑤激戦の末勝つがダメな理由

汗をかき必死で仕事をしていると「あいつ頑張ってるな」と言われる。しかし、孫子は「努力の汗が見える時点で失格だ」となる。なぜ孫子はあからさまな努力を否定するのか、理由は二つ。一つは最初から問題が起きないようにすべきだから。仕事で問題があるから対応で奮闘する。二つ目は始める前に大差をつけておくべき。戦う前に大差を付けておけば楽勝だ。

 

「毛を一本持ち上げたからといって、誰も力持ちとは言わない。太陽や月が見えるからと言って、誰も目が効くとは言わない。雷鳴が聞こえたからと言って、誰も耳が敏いとは言わない。それと同じように昔の戦上手は、無理なく自然に勝った。だから勝ってもその智謀は人目につかず、その勇敢さは人から称賛されることがない」。レベルの高い勝ち方をすべき。

 

営業努力なしで売れるのは、それまでに圧倒的な大差を付けていたから。相手を味方に引き入れたら、負けはあり得ない。戦わずして相手を味方にする。「相手を傷めつけず、無傷のまま味方に引き入れて天下に覇をとなえる」。戦うとは「時間、労力、お金を投入することだから、すべてを味方に引き入れれば戦いはなくなる」。味方にするとは、その逆をすること。

 

「最初から問題が起きないようにすべきだ」、奮闘の必要がない。「始める前に大差を付けておくべきだ」、あっさり勝てる。孫子は言う。「レベルの高い勝ち方を目指す。努力を見せるべからず。ライバルを味方にせよ」。ビジネスは「努力が必要なくなる」ための方法を考えることだ。人生で大切なことは「孫子の兵法」がすべてを教えてくれる。決して楽チンではない。