平成30年1月16日(№7540) 「戦争」が是とは考えられない

「戦争」が是とは考えられない

北朝鮮と韓国は話し合いを行い、平昌五輪に北朝鮮が選手団を送ると決めた。短期間の衝突が回避されて喜ばしいことだ。国連で米朝国が意見を交換したが対話によって緊張緩和への展開を切望するなか、米朝の緊張緩和は振り出しに戻ったようだ。水面下で対話の糸口は探り合うだろうが、一方では一触即発の事態に発展する可能性も否定できない。危うい限り。

 

対話の前提となるのは北朝鮮の非核化である。米国はこの一点は譲らない。金正恩氏も核武装は譲らない。このまま北朝鮮が軍事プレッシャーに弱って対話を求めるとは考えられない。米国も出来るだけ話し合いでと希望しても、最後は金体制の壊滅だとし考えているのではないか。戦争は避けなければならないが、金正恩の降参もトランプの譲歩も起きない。

 

北朝鮮は平昌五輪に参加してもどのくらいの拍手がもらえるか。過去にスピードスケートで銀、銅の各一個のメダルを獲得したのみ。一方韓国は平昌五輪でメダルの獲得数が世界のベスト5入ることが見込まれている。五輪で南北格差が鮮明になるだけで北朝鮮は恥晒しをする。五輪に参加する理由は認められない。五輪中に北朝鮮の弾道ミサイル発射はない。

 

これまでの演習を見ていると、米国の攻撃は一日で北朝鮮の基地を無力化させる。金正成も斬首作戦から逃げられない。北朝鮮は「我が国の自主権への乱暴な侵害、朝鮮半島と地域の平和や安定を破壊する戦争行為」と経済制裁を非難するが、何と言っても乱暴な一小国、結局は破滅か降伏の道しか残されていない。五輪が終われば再び大規模な演習が起こされる。

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