ちょっととーく

老いてなお衰えず 2009.8

志気に老少なし

97歳の高齢でありながら聖路加病院の理事長を務める日野原重明先生がNHKの「スタジオパーク」に出演され、近況やなお衰えぬ志を淡々と語っておられました。
肌のつや、髪の色、声の張り、歯切れのよい語り口、背筋の伸びた姿勢などびっくりしました。
年中無休で一日の行動時間(診察、講演、授業、執筆など)は18時間、睡眠時間が5時問、一日の摂取熱量は1200kcal、その上海外出張も年5回以上などとごく当たり前のように話される日々に2度びっくり。
人間の生命力の強さに感動しながら、同時に大きな勇気を与えられました。
もうぼつぼつかと老い先短い身を囁いていましたが、生き方次第では25年後も日野原先生のように現役で過ごせるかもしれないと、72歳の痩身に鞭打つ決意を固めました。
いい加減にしろと言われそう…。

困難な道を選ぶ

毎週水曜日の早朝、地域内にある小学校の通学路清掃とあいさつ運動を始めて12年目に入りました。
地域のみなさんにも呼び掛けていますが、難儀で報いのない活動とあってか参加者は長い間ゼロでした。
嬉しいことに3年前から口田南地区の大江雅雄さんが、レギュラーメンバーとして参加しておられます。
ご自身のC型肝炎の後遺症、持病の腰痛、身内の介護などの苦を厭わず、午前7時半に「おはようございます」と明るい笑顔で参加。
もちろん悪天候でも例外はなく、雨の日は合羽、雪の日は防寒着をまとっての活動になります。
たかが「そうじ」ですが約30分間も無駄なく働き、登校する児童たちに「おはようございます」と声掛けするのは、端で見るほど簡単ではありません。
20 代の若者でも耐え切れずリタイアするほどの難行です。
それだけに、大江さんの参加は新しいエネルギーとなり、身体を気遣いながらも「来週もお待ちしております」とつい言ってしまうのです。
ごめんなさい。

残された時間の使い道

「定年までがむしゃらに働いたのだから、しばらくはゆっくり身体を休めたい。
できれば自分のために時間を使いたい」と、熟年世代の多くは願っています。
そうだろうなと思います。否定するのではありません。
一方では、日野原先生の活躍を拝見するとき、人間は必粟以上に身体を甘やかすと早く衰えるのでないかと心配もします。
無理せず、休まず、志高く、潤滑油を切らさず生きるのがベストに思えますが、いかが?
もう一つ、時間の使い道ですが、どうせならかっこよく他の人のために使いたいですね。
大江さんは通学路以外にも多くの活動をしておられます。
他人のために汗を流す- なんともお洒落な人生だなと、胸を熱くしております。

Plus One Messeage

  老いてなお衰えず 2009.8