平成29年3月24日(№7282) 黄金の利益

黄金の利益

会社は何のためにあるのかと問われて正しく答えられる人は多くないのではないか。「利益」を上げる事と答える人が多いだろうが、間違いでないとしても思い違いするケースが多い。ドラッカーは「営利を目的とする組織」と考える人は見当を外していると言える。会社の目的は理念や使命の実現であり、利益とは会社のビジネスが妥当かを測る成績表の一つだ。

 

利益は会社の行っている事業、事業のやり方(経営)が正しければ、キチンと出て来るし間違っていれば出ない。つまり利益とは、事業、経営のよしあしの結果であって、利益を上げるために会社を経営するとは考えないことだ。利益に対する勘違いが最も多く、悪影響も大きいのが、利益を会社の目的(会社は何のためにあるのか、会社使命)と考えてしまうことだ。

 

利益を目的と考えていると、やがて利益至上主義、それも短期利益至上主義に陥る。東芝が苦境に陥ったのは正しいプロセスの結果であるべき利益を目的としてしまった経営陣の思想・価値観の貧困にある。利益を目的と勘違いし、利益至上主義に陥れば、そこが邪道の入り口、倒産への一本道だと心ある経営者は悟っている。利益には三つの顔がある。

 

利益には「目標」、「手段」、「結果」の異なった顔が三位一体となっている。「利益目標」という数値があるが、重要な目標であっても目的ではない。利益は「どれだけ」「何のために」が大切である。「どれだけ」を追って「何のために」を忘れてはならない。最後に来るのが利益の「結果」である。正しいプロセスを経た結果が、手元に残った黄金の利益である。

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