「好老社会」を作る

「好老社会」を創る⑩~若い世代に負担を掛けない~

天皇陛下のご遺言?

天皇・皇后両陛下が火葬を希望し、あわせて葬儀を簡素にするよう述べられたと宮内庁が発表しました。天皇のご遺言と言ってもいいような内容ですが、そこには強烈な意志を読み取ることができます。その意志とは次の世代を生きる人々に負担を掛けまいとするお気持ちではないでしょうか。日本は世界一の長寿国ですが、同時に少子高齢化社会への道をひた走っています。それはこれまでのように若い世代に負担を掛けることが許されない社会になることを示しています。「雨が降っていくところがないから病院へ行った。常連のAさんが来ていない。何処か悪いのだろうか」という笑い話があるように高齢者は国の補償制度に甘え過ぎています。それが結果として子育て世代へ過度の負担を掛けています。天皇陛下のお言葉を推測すると、しっかり自分の足で立つような生き方をして欲しいという願いのようです。

医療費の負担

七十歳を超えると所得の高い人は別として多くの高齢者は医療費の負担が一割です。それが二割になるとか、後期高齢者の健康保険が撤廃されるとか、いろいろな話があります。一割負担が二割になると倍ですから、負担感はずっしりと肩に感じられます。それでも残りの八割~九割は若い世代が負担していることになります。ですから病院を集会所のように利用して無駄な医療費を使うことは許されないのです。

極論ですが医療費の負担を五割にしてはどうかという話もあります。そうなれば今まで千円で済んでいた窓口の支払いが五千円に増えるのです冷たい国の仕打ちに腹も立ちますが、病気の重い患者は別として間違いなく病院への足は遠のきます。そのぶんだけ若い世代の負担は軽くなります。介護保険の利用も同じです。国や若者に寄りかかる生き方を改めないと老後の暮らしを保障する制度が根幹から崩壊する時代になりました。

健康に生きる日々を

病気になったらどうすればいいのか、と多くの人は国の仕打ちを批判します。しかし、「若い世代に負担を掛けない生き方」を是とするならば、病気にならないよう日頃の生活態度を整えるのも、高齢者の責任と言えるでしょう。美食、過食を控え、身丈にあった適度な運動をすることで、大抵の病気は押さえられます

糖尿病や高血圧、神経痛通風などは改善されるはずです。病気になって病院通いをし、国や次世代に負担を掛けるより、倹しい食生活と適度な運動で健康体を保つ生き方が、よほど人間らしいと思います。
  

過保護は高齢者に依頼心を植え付けます。誰かが何とかしてくれると思ってもしてもらえない時代になりました。「依存」から本来持っている「自立」へと大きく舵を切る事が求められます。両脇を抱えられて歩くより、自分の足で歩くことが幸せに繋がります。改めてわが生き方をもう一度見つめ直したいですね。