「好老社会」を作る

「好老社会」を創る⑧~小家族時代を 生き切る~

料理番組の移り変わり

五十年程前、NHKの番組「今日の料理」のおかずは六人前が標準でした。程なく四人前になり、今では二人前が当たり前になりました。それだけ少ない人数の家庭が増えたということですね。

昨秋の国勢調査によると家族構成では一人暮らしが31%に達し、とうとう首位になりました。標準的だった「夫婦と子ども」は29%で2位に転落、夫婦のみは20%。独居の高齢者や未婚者が増えた結果世帯数は五千万を超え、家族の人数は2,46人と最低を更新。

料理番組のおかずの材料が二人前もうなずけます。テレビ相手につぶやくのも悪くはないが、一人の食事は何とも味気ないですね。

立ち居振る舞いが一人で出来る間はいいとしても、誰かの助けが必要になるとどうしようかと不安のタネは尽きません。昔から頼りになるのは「遠い親戚より近くの他人と」伝えられますが、血縁より地縁、時には五、六人で食卓を囲みたいですね。懐かしい「材料六人前」で…。

増え続ける引きこもり族

65以上の人口比は23%で世界一、約四人に一人は高齢者です。夫婦家族はともかく、一人暮らしになると地域社会の輪から少しずつ離れる傾向にあります。心配して「声掛け運動」を進める地域もありますが、知った顔ならともかく、知らない人には玄関を開ける人も稀です。うっかりすれば悪質訪問販売の被害に遭いかねません。

「血縁より地縁」と言いますが、地縁を「絆」にするためには、積極的に地域社会と関わりを持つことが大切です。それには外に出ることが一番です。趣味のカラオケでもグランドゴルフでも、忙しいくらい顔を出して積極的に知り合いを作ることですね。東日本の大震災に教わるまでもなく近所の支え合いが、暮らしの安心を作ってくれます。くどいようですが、積極的に地域と関わりあうこと。一人暮らしの心細さを救う唯一の道です。

一生青春 一生勉強

まだ七十歳代の若さなのに「もう老人だから…」が口癖の人がいます。人生はまだまだこれからなのにとんでもない話です。人間はポジティブに生きると癌さえ克服できます。いつも前向きに笑顔を絶やさないことが健康長寿の秘訣です。

それには「まだ若い。人生これからだ」と自分に言い聞かせること。出来るだけ多くの人と交わって勉強すること。自分だけの楽しみではなく、人のため社会のために少しでも多くの時間を割くことです。多くのことは出来なくても、自分に出来ることだけ精いっぱいすればいいのです。

人に出会ったら先にあいさつする。ゴミが落ちていれば拾う。それだけでも人の心を明るくし、社会貢献になるのです。小さな行いを通して社会との絆を少しでも強くする。そうすることで心細い日々が、楽しい毎日に変わります。時には近所の人たちと会話の弾む楽しい食事が出来れば幸せですね。