<出会い>に学ぶ生き方の極意

No.4 ~自分に出来るささやかな活動で役立ちたい~

No.4 ~自分に出来るささやかな活動で役立ちたい~No.4 ~自分に出来るささやかな活動で役立ちたい~

不透明な政治家らの実情に憤る

「出席した皆さんが居たと言われるのなら、否定するつもりはない」

「記憶にないが、ほかの方がそうおっしゃるなら、そうかもしれない」

 実にあいまいで意味不明な言葉の羅列…。だが、病院で語られる認知(痴呆)症患者の会話ではない。前者は青木幹雄参院議員会長、後者は橋本龍太郎元首相の弁。「司法の場におけるご両人の証言の一部だ。

 自民党旧橋本派の一億円ヤミ献金事件で、青木証人は献金の受け渡し現場にいたと認め、橋本証人は一億円の小切手受け取りを認めた一幕である。このような破廉恥な人物に、日本の政治を委ねていた事実を国民の一人として、実に悔しく思う。

 このほど発表された平成十六年分の政治資金総額は、中央分で1381億円。企業・団体献金、政治資金パーティー、政党交付金が大半を占め。肝心な使途は相変わらず不透明きわまる。

 国民から見れば驚くべき巨額な金だが、使途にさしたる制限もなく、実態は使いたい放題。一人当たり250円を負担する我々にとって、「政治には金が掛かる」という理由だけでは、許しがたい実情である。

 企業・団体献金の上限を厳しくした政治資金規制法が改定されても、国会の自浄機能の喪失が回復されるとも思えない。しかも、法の抜け穴を探すのが得意な政治家にとっては、痛くもかゆくもないだろう。

 発表内容を見るかぎり、政党と企業団体のつながりは益々緊密化している。泥棒が自らを縛る法律を作るようなもので、透明性はまるっきり確保・改善されていない。

選挙運動に東奔西走の議員ら

 地域社会の高齢化で町民運動会などイベントは少なくなってきたが、さすが秋にもなると各地で歓声が起こる。そして、開会式などには小さな催しでも、国会議員、県・市議会 議員らが顔を連ねる。在り来りの祝辞を述べ、一歩前に出て手を振る。

 「金帰火来」と言われる国会議員の政治活動の大半は、次なる選挙のための顔出しに東奔西走する。政治資金のすべてが選挙の事前運動などに使われているとは思えないが、国民の眼にはそれしか見えてこない。

 中田宏さん(横浜市長・元衆議院議員)は、九月の三連休を中国地方に充て、多彩な政治活動を展開した

 広島市内で250名、呉市内では1800名、益田市内でも500名の市民を集め、「横浜から日本を変える」「論より実行」などをテーマに、自らの政治信条を熱く訴えた。

 横浜市では来春、市長が改選される。普通の政治家であれば、貴重な三連休を選挙区内での諸活動に充当するだろう。だが、中田さんは「日本を良くするため、市長になった。でも、請われればどこであろうと行って改革を叫ぶ」と力説される。

 まさに言行一致。類まれな行動力である。地元の祭りや運動会で手を振る政治家とは異質で、別次元だ。

No.4 ~自分に出来るささやかな活動で役立ちたい~
「なせば成る、論より実行」と、
超満員の市民らに話し掛ける
中田宏・横浜市長

(広島市内のホテル)

No.4 ~自分に出来るささやかな活動で役立ちたい~

 

誰にでも出来る政治活動

 広島と横浜は政治的に何のつながりもなく、むろん一票の投票行動をする機会もない。広島市民の私が横浜選挙区の中田さん(当時・衆議院議員)の政治活動を支えるのは、常識としても奇異に思われるだろう。

 中田さんとのご縁は、偶然に入手した講演テープからだった。その中で企業・団体からの政治献金を受け取らない政治家の予想外の清貧な暮らしぶりを知った。料亭などを舞台に、善人面をして悪業の限りを尽くす政治家の姿はない。全く懸け離れた対局の存在だ。

 国会議員とは年間3000万円に上る報酬を受けるリッチマンというイメージを持っていた私には、正直言って衝撃だった。生活費月24万円などというサラリーマン以下の暮らしなんて思いも寄らなかった。

 日本の政治家の活動費は、企業・団体の資金に頼るのが一般的だ。当然のことながら金に絡んで利権が伴い、癒着も生まれる。不透明な資金が政治を貶めるのは、誰もが知っていながらも、見て見ぬふりをしている。だけど、誰も改めようとしない。

 実は、鍵山秀三郎さん(イエローハット・創業者)が「企業・団体の政治献金が、日本の政治を堕落させる根源。利害やしがらみのない個人献金で政治活動してもらい、日本を良くする運動を進めよう」と提唱。

 『中田宏と共に日本を良くする万縁の会』の結成を呼び掛けられた際、前述のテープを得た。内容を知って共鳴し、即座に入会手続きをした。

支援の輪を広げたい

 『万縁の会』を通じた中田さんとのご縁から、どんなにささやかな活動でも、続ければいつかは実ると教えられた。会員は年会費一万円を納めて、中田さんの政治活動を支える。個人的な頼み事は一切しないで、ひたすら支援の輪を広げる活動を展開していく。見返りは求めない。

 一個人の力ではさしたることはできない。だが、政治家の活動を個人献金で支えるのは理想的だ。日本には馴染まないとされるが、それで諦めていては日本を変えていけない。

 中田さんの政治に情熱を燃やす強固な信条、新鮮で志高い視点、卓越した行動力、他の政治家に見られない言行一致の生きざまは、極めて魅力的だ。政治の理想像を追い求めるに、この人以上のモデルはない。

 広島に『万縁の会』が誕生して八年…。毎年広島を訪れ「もっと日本を良くしていこう」と、彼自身の実践を基軸に市民と対話する。国会議員から横浜市長に立場は変わっても、政治のスタンスは一貫している。

 幸い、多くの畏友らに理解いただき、広島県内の会員数は地元神奈川は別格として、東京を抜き全国トップになった。少々熱くなりすぎだよ―と揶揄する友人 もいる。けれど、中田さんを支援する輪を広げる活動は、私にとって「そうじ」や「はがき」と相まって生きがいになり、日々がこの上もなく充実している。