研修リポート

論語紀行⑤ 平成23年3月17日(木)

論語紀行⑤

それでなくとも厳しい時代を実感するなか、東日本大地震の凄惨さは日々テレビに映し出され心を暗くする。当たり前の世の中になるのにどれくらいの年月が必要か計り知れないが、これまでにも増して人間力を磨くことが求められる。例外なく全体研修を継続したい。本日は「論語紀行⑤・政権への宿願」だが、本題を外れることを了としている。

 

『君、君たり。臣、臣たり。父、父たり。子、子たり』(君主は君主らしく、臣下は臣下らしく、父は父らしく、子は子らしく)の章句から、らしくの理解について学び合った。深く考えないと聞き手を納得させる解釈は難しい。孔子の言葉は封建思想の現れであり、自由な行動を否定し、進歩を阻害する反動的なものとして否定する向きもある。

 

「人間らしく」といってもあいまいだが、それぞの「らしさ」の自覚は必要ではなかろうか。人それぞれにアイデンテティを持たねばならない。山野さんは己の「らしさ」について「大きな声、明るい笑顔」と答えた。難しく考えることもない、格好をつけることもない、素直にやさしい表現で相手に伝わればいいのでないか。

 

論語の章句では良く知られている「十有五にして学を志し…」について、該当する年代それぞれに尋ねた。「志学」「而立」「不惑」「知命」「耳順」。60歳近くになると、頑固になるタイプと、素直になるタイプと分かれるそうな。自分が自覚している自分、人から評価される自分、ほんとうの自分があるという。学びを通じて謙虚になればそれに超したことはない。