研修リポート

論語紀行⑫ 平成23年6月2日(木)

論語紀行⑫ ひとりひとりの『論語』

 

研修担当の「論語」に対する畏敬とわがままの所為と反省しているが、実に20回にわたって論語を学び合った。前期は『論語が教える人生の知恵』で全8回。章句の朗誦と解説の朗読、学びの発表と意見交換。56章句もの論語に触れたが、中でも「ダメ上司」や「出来る上司の特徴」には、肝を冷やす場面もあった。

 

後期の『論語紀行』では30分ビデオを見た後、手作りの解説書を中心に進めていった。論語が仕事に役立つのかと問われても分からないが、ともかく全員が論語に触れ、朗誦し、短時間ながら意見交換できたことは、頼りない話だがいつの日か役立つ。屁理屈はともかく、人間はこの世に在る間は学び続けなければ、世に生まれてきた甲斐がない。

 

『君子に三戒あり』。「色欲」「闘争欲」「物欲」の自重を促しているが、咎めないところが爽やかである。『逝くものはかくのごときか、昼夜を舎かず』。解釈にはいろいろ、「道に限りはないのだから、怠ることなく励め」、「川の流れに休みがないように、人も不断の努力が必要だ」とも受け取れる。しかし、忙しい日々、たまには足を止めたいもの。

 

論語とは何かを問われれば『仁(じん)』に辿り着く。『仁』とは何か。『人を愛することなり』。第二講で学んだ『仁遠からんや。われ仁を欲すれば、ここに仁至る』の章句を思い出す。先のことも大切だが、今どうするかが問題だ、の一言がいつも胸をよぎる。「仁」は近きにあり。「仁」を目指せば、「仁」からやってくると言うが、そうならない現実がある。