研修リポート

「商いの基本姿勢」① 平成23年7月1日(金)

「商いの基本姿勢」①

 

『お得意は仏壇に入れて拝むべし』

 

「お客様とは自分以外のすべての人」という共通認識を持たなくては、お得意は仏壇に入れて拝むという意味が理解できない。かつて「会う人すべて福の神」と教わったことがあるが、その意味はよく理解できるものの実践は難しいの一語に尽きる。「福の神」に対して嫌な言葉は吐けないし、悪い顔も出来ない。福の神には笑顔で対応するのが礼儀。

 

「福の神」なら「大黒様」をイメージする。その大黒様を出窓に祀っている。といっても像を置いているだけ…。残念なことに毎日その前を通っているのに、誰も気付かない。テキストには大黒様のイラストも掲載され、役割りの解説も詳しく記述してある。研修に大きな期待を掛けてはいけないと思うものの、そう淡々としている訳にはいかない。

 

江戸時代の商人たちは「勤勉」「忍耐」「謙虚」を商人心得としていたが、その三つの心得を目に見える形にしたものが大黒様である。言葉はさらに噛み砕かなくては行動に移せない。一つ一つ聞いていく。誰にでも分かる言葉に導く。「勤勉」=手抜きしないこと。「忍耐」=わがままを言わないこと。謙虚=相手の立場になって考えること。

 

「大黒は色黒く、丈低し。手に財宝袋と打ち出の小槌。着飾ることなく、片時も傲り高ぶることなく、無駄遣いせず、あらゆる職分を差別することなく接するが大切。また米を第一の宝とせよとの教えなり」。大黒様は大国主命(おおくにぬしのみこと)の像と伝えられる。教えは伝わっているか。