研修リポート

「商いの基本姿勢」② 平成23年7月5日(火)

「商いの基本姿勢」②

 

『わずかの得意なりとも、粗略にすべからず』

 

研修担当をしてよかったなと思うのは、①人を育てる志は天の意。②自己研鑽の最高の教師。この二点です。人を育てるのは企業の責任です。それも企業のためではなく、社員の人生に利することが原則です。自分の至らざるを知り、かつ自分を磨く教師はなかなか得られるものではありません。ところが研修はテキストをはじめすべてが教師です。

 

江戸時代の商売テキストのどれを開いても「わずかな得意なりとも、粗略に致すべからず」と教えている。商いの額にかかわらず、すべてのお客様を大切にする。それはごく当たり前のことですが、現実にはどうですか。接客心得第一条を正しく理解しているか、さらに実践しているかとなると「?」が現実です。理解し、かつ実践する。続ける。

 

「小さき御得意様衆、かえって大切に致すべきこと」とある。小さき御得意様には二つの意味がある。一つは小口のお客さま、もう一つは子どものお客様、年寄りのお客様を指している。人間の本性として粗末にしがちだが、理解し、実践することで競争に勝たねばならない。売上を得るにはすべての御得意様を大切にすることがベストの方法だ。

 

「三越の小僧読本」には『美服なるお客様にはバッタの如く頭を下げ、粗福なるお客様には傲慢たる態度、商人としてもっとも恥じるべき行為なり』とある。無意識に日々繰り返してはいないか、研修の都度、自省・自戒している。