全体研修

全体研修 特-③ 『根のある生き方をする』 小山正さん 平成23年6月23日(木)

特-③ 『根のある生き方をする』 講師 小山 正さん

 

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東日本大震災の爪あとを巡った体験談を、現場にいるほどの臨場感で伝えてもらった。視点が「小山流」なので学ぶところが多かった。たくさんの語録をいただいたが、メモが不十分で残念だ。それにしても小山正講師の迫力にはビックリした。圧倒された。生涯学習の席では見せない別の顔。一流企業で働き切った人はやっぱり違う。

 

「津波(災難)は次も来るかもしれないと用心する」。「備えがあっても憂うべき」。「結果は同じでもプロセスで安全度は違う」。「自分だけが助かっても生きられない。みんなが助かってこそ生きられる」。防潮堤の経験から「人を頼るからいけない。自分がどうするかが大切」。「何かを見てちょっとおかしいと気付く生き方をしたい」。

 

現役時代は「事務手順」を担当していた由。その経験からいま何をすべきか。行動の基準、善/悪、緩/急、軽/重」。「考察の基準。長/短、深/浅(厚/薄)、広/狭」。「勝つのは偶然が多いが、負けるのはすべて原因がある。勝利者の言に信なし」。「人間は自らの失敗、不幸、不出来、不始末からしか学べない」。せっかくのご縁だから、さらに学びたいもの。

 

「故郷を大切にし、根のある生き方をする」。「なぜ? という疑問、どうして? という興味が、真実を教えてくれる」。最後に白木町志路の歴史考察をしてもらった。光栄の至り。Q&Aにもー丁寧に対応してもらった。感謝!!

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全体研修 特-② 知的好奇心… 入川実一さん 平成23年6月16日(木)

特-② 『知的好奇心と学ぶ楽しみ』 講師 入川 実さん

 

 

CIMG1594_copy入川講師は一流電機メーカーの管理職として定年を迎えられた。担当分野は販売である。退職を機会に新しい人生を謳歌しておられる。マルコシとのご縁は「人生講座」の塾生からスタートし、現在は「生涯学習・プラスワンステージ」の講師も兼ねて活躍中。お話は筋道立てが明快で分かりやすい。効果は受信機次第だが、果たしてどうか。

 

「マズローの欲求五段階」や「PDCAサイクル」は何度も学んだテーマだが、話す人の切り口と学ぶ側の状態の変化で成果は変わる。モチベーションは知的好奇心のレベルでいくらでもアップする。達成感は自ら進んで実行すると高くなる。現役時代は新聞(日経流通)を読んで仕事の肥やしにした。努力しなくても習慣化すれば易しい。

 

学ぶことにより次から次へと好奇心が高まる。そのことが知識や人脈の広がりにつなが

CIMG1596_copyる。入川講師の日々を真似ることは出来ないが、自分の足りないところへ置き換えることが大切だ。「知らない自分を知る」ことは、これからのビジネスに大きく貢献する。一つでもいいから「○○を学んだ」と自覚すれば大きな財産になる。

 

知的人生を歩んでいる人のリフォームは、定年までに完了していることを知った。今後の展開に大きく役立ちそうだ。

特-① 生き甲斐の構図 三島清一さん 平成23年6月9日(木)

特-① 生き甲斐の構図 三島清一さん

 

CIMG1460_copyかねてから『生涯学習・プラスワンステージ』を担当されている4名の講師による「全体研修」を企画していた。幸いに願いは叶えられ、本日から週一回のペースで実施。①三島清一さん、②入川実さん、③小山正さん、④半田和志さんに決まった。講師の持ち時間は60分、Q&Aが一人2分。全体を90分で終える。仕事中だから時間励行。

 

生涯学習で何度か講座を受けて承知しているが、さすがにテーマの構成、話の進め方、ポイントの

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絞り方など引き入れられる。途中何度か質問があったが、己の頭の硬直振りを思い知らされた。こんなものだと言い訳しながらも、やっぱり悔しい。人には発想の転換、思考回路の整備などをするように教えるが、自分がまるっきり出来ていない。

 

「いい会社かどうかを区別するポイント」を3点挙げられた。残念ながらすべて不合格。①社員の会話力は具体的でない。②冷蔵庫には賞味期

限切れの食材があった。③トイレは拭かれてはいるが磨かれていない。ビジネスマンの能力である①アクション、②シンキング、③チームワークの三点にも課題が多い。明日へのステップになる勉強だった。

 

三島さんの人間的魅力を社員が感じてくれたら、これからのビジネスに果たす役割は大きい。

 

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論語紀行⑫ 平成23年6月2日(木)

論語紀行⑫ ひとりひとりの『論語』

 

研修担当の「論語」に対する畏敬とわがままの所為と反省しているが、実に20回にわたって論語を学び合った。前期は『論語が教える人生の知恵』で全8回。章句の朗誦と解説の朗読、学びの発表と意見交換。56章句もの論語に触れたが、中でも「ダメ上司」や「出来る上司の特徴」には、肝を冷やす場面もあった。

 

後期の『論語紀行』では30分ビデオを見た後、手作りの解説書を中心に進めていった。論語が仕事に役立つのかと問われても分からないが、ともかく全員が論語に触れ、朗誦し、短時間ながら意見交換できたことは、頼りない話だがいつの日か役立つ。屁理屈はともかく、人間はこの世に在る間は学び続けなければ、世に生まれてきた甲斐がない。

 

『君子に三戒あり』。「色欲」「闘争欲」「物欲」の自重を促しているが、咎めないところが爽やかである。『逝くものはかくのごときか、昼夜を舎かず』。解釈にはいろいろ、「道に限りはないのだから、怠ることなく励め」、「川の流れに休みがないように、人も不断の努力が必要だ」とも受け取れる。しかし、忙しい日々、たまには足を止めたいもの。

 

論語とは何かを問われれば『仁(じん)』に辿り着く。『仁』とは何か。『人を愛することなり』。第二講で学んだ『仁遠からんや。われ仁を欲すれば、ここに仁至る』の章句を思い出す。先のことも大切だが、今どうするかが問題だ、の一言がいつも胸をよぎる。「仁」は近きにあり。「仁」を目指せば、「仁」からやってくると言うが、そうならない現実がある。

論語紀行⑪ 平成23年5月26日(木)

論語紀行⑪ 天命を知る

先週はオレンジフェスタの準備でお休みしたから2週間ぶりになる。人間は楽な道を選びたがる生き物だから、社員の立場になるとウェルカムではない。しかし、たとえイヤでも学び続けなければ、これからの厳しい経営環境は凌げない。「怠惰」を排する思いが強くないと、迎合の心が職場を甘くする。好かれないところは一身に引き受ける。

 

今回のテーマは「天命」と「宿命」の理解。冒頭に社長が本日の学びのポイントを伝える。続いて論語の章句の朗誦、学んだポイントを述べる。さらに質疑応答へ移るが思ったように進むほど甘くはない。ときどき正鵠を射る体験談が出るものの、残念ながら的外れとあいまいな理解が多い。一章句ずつ家屋人視ながら進めるが、満点を求めるのは酷。

 

『これを知るをこれを知るとなし、知らざるを知らざるとなす。これ知るなり』。ここの極めが出来れば、お客様とのトラブルは大半が防げる。知らないことは正直に知らないといえばいいのに、知ったかぶりをしたためのトラブルは多い。菅内閣のように「言った言わない、聞いていない」などの話は致命傷になる。政治は気楽なもんだ。

 

ほかに『人知らずして慍みず、また君子ならずや』。ここに至れば生き方は楽になるが「人に認められようが認められまいが、気にしない。自分を信じ努力を続けよう」という心境にはなかなかなれない。しかし、これらの章句を学んで努力目標にすれば、いつの日か報いられるというもの。天は努力をいつも見ている。極まれば「偶然の橋」を架けてくださる。人のためではなく自分自身のために尽くす。

論語紀行⑩ 平成23年5月12日(木)

論語紀行⑩ 孔子の日常

毎週木曜日の午後4時から90分間、全体研修を飽くことなく続けているが、果たして役に立っているのかと、疑心暗鬼になることがしばしばある。それもいっときのことで、研修報告書を読むとき、ああ! 役に立っていると実感できると嬉しい。しかし、即ということはなく、数年もの蓄積が求められる。ときにはとんちんかんな報告書もある。

 

がっかりはしないが、どこに問題があったのだろうか、と反省の材料にしている。「論語紀行」のビデオを使って勉強するのは、人生講座の午前クラス、午後クラスに続いて三回目になる。その分だけツボを心得ており、事前の予習も毎回欠かさない。社員の方はどうかというと予習をするように伝えるが、朗誦や受け答えからはしていると思えない。

 

人生講座のメンバーは熟年者ばかりだが、勉強に対する取組み姿勢がまるっきり違う。悔しいが感受性は社員よりもはるかに豊かだ。社員の場合は勤務時間内だから、給料をもらって学ぶ立場。このあたりはどのように理解したらよいのか首を傾げてしまう。よく分かっていないのに分かった振りをしようとすると、くどくなって何も伝わらない。

 

孔子の日常を学びながら、弟子が孔子を語るように「温和だけど厳格、威厳はあるが猛々しくない。恭しいけど堅苦しくない」と願うが、それは無理というもの。「論語紀行」は後2回で終わるが、社員がいる限り永遠に向上意欲を持って欲しい。ぼつぼつ人材育成も代替わりが必要だ。オレンジフェスタが終わると、新人向けの「商人の心得」がスタートする。

論語紀行⑨ 平成23年4月28日(木)

論語紀行⑨ 師と弟子

 

『腐った木に彫刻は出来ない、腐った土の上塗りをしても仕方がない』。①就いた仕事を好きにならなければいけない。②学習能力の向上が必要。③何度教えても出来ない人はどうしようもない。(佐々木研修報告書より)

 

『近頃は親を養うことを孝というようだが、養うことは家畜だって出来るよ』。①「敬する心」がなければ、人間と言えども牛馬と変わらない。②子に尊敬されるような親になる。③掛けた恩は着せないように、受けた恩は忘れないように(山野研修報告書より)

 

『人間のもって生まれた性質にはそんなに差はないが、学習によって差が生まれる』。出来なくても学習することで出来るようになると信じて取り組みます。やらずに出来ないと逃げるようなことはしない。(金本研修報告書より)

 

『仁』。①会社が社員に求めるのは人間的成長。ハウツウの土台になること。②長になったものは、部下の心理を理解して行動し、発言することが大切。③親心に思いを馳せることが「孝」の基本。親子の会話を大切にする。(山本研修報告書より)

 

『敬せずんば何をもって分かたんや』。自分の名前には「孝」の一字が入っている。名付けの思いを聴いたとき「敬」の生き方を教わった。プレゼントなどの行動で足れりとしていたが、これからは敬う心を大切にする。(大久保研修報告書より)

お客様の心に響くか 平成23年4月20日(水)

お客様の心に響くか

 

毎週水曜日は営業活動にポイントを絞って研修が行われているが、今週は来る5月21日に開催する『オレンジフェスタ』における「社員によるエコポイント講座」の稽古が行われた。それぞれ担当の商品を映像化し、楽しくお客様に理解していただく企画。昨年からイベントのテーマと具体的な催しは社員が相談して決める仕組みになっている。

 

それだけに営業活動における責任が増し、成果が問われるから必死にならざるを得ない。エコ商品のポイント加算は予算と期限が決められているから、対象商品についての理解を深めることが大切。それには心が通い合う説明が欠かせない。初めての試みだけに多少の戸惑いはあり心配したが、喜んでいただけるレベルに達したと自負している。

 

稽古には全員が参加し、お互いに遠慮のないアドバイスが飛び交う。すべてがお客様目線の指摘だけに厳しい。商品の説明は手馴れたメーカー担当者に任せればお手軽だが、それでは「お客様のために心を尽くす」という会社の営業方針とは異なる。アマチュアの講師で不行き届きはありそうだが、心と心の通い合いは足りないところを補って余りあると自負している。

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論語紀行⑧ 平成23年4月14日(木)

論語紀行⑧

全体研修は毎週木曜日午後4時半から6時まで開講していたが、来週から午後4時から5時半までと当分の間変更になる。理由は江原部長が「宅建資格」に再チャレンジするため、木曜日と日曜日の二日間、研修学校で学ぶ。期せずして全員から拍手が起きた。現在、社長が新分野を模索しているが、それには宅建の資格が不可欠だからである。

 

全体研修は「論語紀行⑧・乱世に生きる」。今日は4章句で担当は山野さん、大久保さん、佐々木さん、山本さん。それぞれ章句と解説を朗読し、自分の受け止め方を述べる。理解のレベルは予習と復習の密度による。四つの章句のうち、『義を見て為ざるは勇なきなり』と『君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず』は比較的よく使われている。だが、孔子の教えを知っている事と、理解している事とは別。

 

『義』とは何か、について考え方を述べ合った。また『君子は和して…』では「妥協」と「協調」の違いについても理解を求めた。貴重な時間を使っての研修では、ハウツウについて教えるべきとの意見もある。否定するものではないが、まず人間性がベースにあってこそ、ハウツウが生かされると考えている。この部分は社長研修が核となる。

 

孔子は①独断的な思い込みはしない、②無理押しをしない、③一つの立場・意見などに固執しない、④我を張る事は決してしない人だったと伝えられる。奇しくもこれらは組織人として適格事項になっている。どんなに有能であってもこの条件を欠いては能力を発揮出来ない。浮いている人、嫌われている人、リーダーになれない人は、心したい。

論語紀行⑦ 平成23年4月7日(木)

論語紀行⑦

田口智子さんが二度目のおめでたで今週末をもって退社する。途中、産休はあったが勤続12年になる。全体研修は本日が最後。巡り合わせの妙か、本日は章句の朗誦、解説の朗読、感想の披瀝、15分間の時間仕切りなどトップの役割となり見事に裁いた。章句は『天下の道なきや久し。天まさに夫子をもって木鐸となさんとす』

 

先覚者や世を導くものを『木鐸』という。かつては新聞のことを「社会の木鐸」といったが、メディアの堕落によりもはや「木鐸」の用はなさない。全員に名実共に「社会の先駆者」たる人は誰かの質問があった。中には感動、あるいは尊敬に値する人をあげたが、それは「木鐸」とは意味が違う。過半数が鍵山秀三郎さんを「社会の木鐸」とした。

 

カタカナ語が増える一方で、由緒ある漢語が姿を消すのは寂しい。学ぶことで知り、後世に伝えたいものだ。『君子もとより窮す。小人窮すればここに濫す』の章句で、今回の東日本大震災で見せた社長の対応を評価する社員が複数名いた。国難に取り乱した菅直人の醜態を見るに付け、あらためてリーダーの資質について考えさせられた。

 

『道行われず、筏に乗りて海に浮かばん』、知名度の高い『故きを温めて新しきを知る』。過去、現在、未来はつながっている・改革・改新を行うためには、過去~現在を徹底的に解明することが大切。大切なものは残し、不要なものは捨てるにも通じる。具体的な考え方が行き交い、有意義な研修になった。「改革」と「革新」の違いについては宿題。

論語紀行⑥ 平成23年3月24日(木)

論語紀行⑥

今週で前半6講を終えたが、研修が役に立っているかどうかは、内容を置き換えてどう理解しているかによる。そのため意地悪とも思える質問をし、具体的な答えを求める場面がしばしばある。さらに章句を朗誦しながら掘り下げて新たな問題提起もある。このときは論点を具体的に深めることに役立つ。もっとも研修の手応えがある。

 

今回の論点は孔子が強く願った「徳人徳治主義」、すなわち「その身正しくんば令せずして行われん。その身正しからずんば令すといえども行われず」。組織の大小にかかわらずトップの人格や言動は、社員の士気に大きな影響を与える。率先して範を示せば、規則がなくても組織は機能する。下は上をよく見ており、希望も失望もそこから生まれる。

 

思いがけない論議に入ることがある。「父は子の為に隠し、子は父の為に隠す。直はその中にあり」。「情」と「理」のバランスが大切だ。例えば目標に達しないとき、その原因を追究し改善することができていない。「理」が過ぎると「公」のために情が薄くなり、「情」が過ぎると「私」のために公正さが失われる。バランスを取るのがトップの役割。

 

論語を朗誦する中で具体的なテーマが上がってくると有り難い。妥協と迎合を続けている限り、組織に波風は立たない。しかし、たがは必ず緩んでくる。その警告ではなかったか。目標を達成しようがすまいが、誰にも何も責められない雰囲気が広がると、目の前のお茶を濁してケセラセラ…。そう考えると上に立つものの責任は限りなく重い。

論語紀行⑤ 平成23年3月17日(木)

論語紀行⑤

それでなくとも厳しい時代を実感するなか、東日本大地震の凄惨さは日々テレビに映し出され心を暗くする。当たり前の世の中になるのにどれくらいの年月が必要か計り知れないが、これまでにも増して人間力を磨くことが求められる。例外なく全体研修を継続したい。本日は「論語紀行⑤・政権への宿願」だが、本題を外れることを了としている。

 

『君、君たり。臣、臣たり。父、父たり。子、子たり』(君主は君主らしく、臣下は臣下らしく、父は父らしく、子は子らしく)の章句から、らしくの理解について学び合った。深く考えないと聞き手を納得させる解釈は難しい。孔子の言葉は封建思想の現れであり、自由な行動を否定し、進歩を阻害する反動的なものとして否定する向きもある。

 

「人間らしく」といってもあいまいだが、それぞの「らしさ」の自覚は必要ではなかろうか。人それぞれにアイデンテティを持たねばならない。山野さんは己の「らしさ」について「大きな声、明るい笑顔」と答えた。難しく考えることもない、格好をつけることもない、素直にやさしい表現で相手に伝わればいいのでないか。

 

論語の章句では良く知られている「十有五にして学を志し…」について、該当する年代それぞれに尋ねた。「志学」「而立」「不惑」「知命」「耳順」。60歳近くになると、頑固になるタイプと、素直になるタイプと分かれるそうな。自分が自覚している自分、人から評価される自分、ほんとうの自分があるという。学びを通じて謙虚になればそれに超したことはない。

論語紀行④ 平成23年3月10日(木)

論語紀行④

先週は火曜日とて金曜日に「卒業記念トイレ磨き」があり、全体としては超ハードの週になった。こんなときこそ研修を続けてこそ価値があると思ったが休みにした。今週に入りやっと通常の勤務体系に戻ることができた。今週の学びは『礼のこころ』。孔子は礼の理想像として「文質彬彬」(心と形が美しく調和がとれて一体化している)を教える。

 

今回は三章句。

  1. 礼、礼と人はよく口にするが、礼とはただ玉だの絹だのという儀式道具のことをさしているのではなかろう。また音楽、音楽と人は口にするが、ただ楽器を鳴らすことをさしているわけではなかろう。
  2. 人間らしい心が欠けているならば、礼を行ったところで何になるだろう。人間らしい心が欠けているならば、楽を奏したところで何になろう。
  3. 内容は立派なのに、十分に表現しきれなければ、荒っぽい印象を与える。逆に表現が立派すぎて内容がそれほどでなければ、空々しい感じを与える。人間の内容(人格、知識)と表現(外見、ことば)とが程よく調和していてこそ君子なのである。

 

今回の学び合いでは考え方が二つに別れた。「心が入っていないと形だけでは空しい」、「心が入っていなくても形があればやがて整う」。心はやがて形に添う。例として「ありがとうはがき」が取り上げられた。たとえ形だけでも書き続けていれば内容がよくなる。書かなければ何も伝わらない。形がなければ「ほどよく調和」は遠くなるばかりだ。孔子様はきっと草葉の陰で苦笑。さて心? それとも形が先?

論語紀行③ 平成23年2月24日(木)

論語紀行③

全体研修で取り上げている「論語紀行」は、すでに「木原伸雄のちょっととーく・人生講座」で12回シリーズとした。じつのところメンバーの評判がよく、難しいといわれる論語をやさしく学ぶ効用があった。事前に「論語が教える人生の知恵」を8回シリーズで学んでいた。ある意味で今回の全体研修は論語のひとまずの仕上げと考えていた。

 

進め方は同じなのだがモチベーションには雲泥の差がある。今週で12回のうち3回を終えたが、人生講座との差が開くばかり。笑い声は起こらず、真剣な話し合いにまで深まらない。仕事の悩みを抱えながらの企業研修と、積極的な人生を模索する人たちとの意識の差だろうか。仕事を超えた学びと思いたいが、現実はそう甘くはないようだ。

 

前回の全体研修8回の「論語」は仕事の中では何かのカタチで生きていると信じたいが、研修ではまったく学習効果は見えない。積極的に参加する、時間励行する、決められたように進める、意見交換する、研修報告書を書く。静かであり、期待したさんざめきは姿を見せない。愚痴みたいになったが、投げ出しはしない。厄介にとことん挑戦。

 

今回のメイン章句は「三人行えば必ずわが師を得」。知識・技能の習得だけではなく、人間として生きるための人格向上こそが大切と説いている。あらためてそこから再スタートしたい。他に「憤せずんば啓せず。ひ(りっしんに非)せずんば発せず」と「三年学びて穀に至らざるは得やすからざるのみ」。難しいことをやさしく伝える。商売の極意なり。

論語紀行② 平成23年2月17日(木)

論語紀行②

「論語」をどのように学ぶかは意見が分かれるところだが、広い意味で先人の生き方を知ることは有益だと思う。「人が人らしく生きられる世の中」を目指すなら、孔子の教えは欠かせない。働きやすい職場にしたいと勝手な思い込みで研修を進めているが、学んだ成果が明日表れるほど簡単ではない。しかし、論語を朗誦し語ることには、意味がある。

 

進め方は少しずつ変えている。朗読する章句、解説は事前に分かっているから予習を行うこと。冒頭に社長が扉の一文を朗読し、学びのポイントを示唆する。ビデオを観賞する。その章句が生まれた背景を理解して、己の日常に置き換えて考え方を述べる。少しQ&Aを加える。終了前に社長の感想を聞く。最後に学んだ章句を全員が朗誦する。

 

週半ばの夕方、大切な1時間半を使うだけに、進行役としては無駄にしないように集中する責任がある。何よりも全員が仕事のやりくりをしながら、時間励行で参加するだけでも大きな意味がある。講師の言い分を一方的に聞く研修は楽だが、論語の章句を理解しながら自分の思いを重ねるのは簡単ではない。その分だけ新しい自分になれるだろう。

 

今回は「仁に至る道」。①「貧しくして怨むことなきは難く、富みて驕ることなきは易し」。②「仁に当たりては、師にも譲らす」。③「巧言令色、少なし仁」。④「ただ仁者のみ能く人を好み、能く人を悪む」。⑤「己の欲せざるところは、人に施すことなかれ」。⑥「仁遠からんや。われ仁を欲すれば、ここに仁至る」。新しく知ることは、何事も楽しい。

論語紀行① 平成23年2月10日(木)

論語紀行①

今週からかつて好評だった「NHK講座・論語紀行」から孔子の人間像や時代背景に迫りながら、別の切り口から論語を12回にわたって学ぶことになった。テキストはビデオを参考にしながら自前で作製した。すでに「人生講座」で活用しているが、今回からは対象が異なるので進め方も工夫が必要だ。難しいことは限りなくやさしく伝えたい。

 

研修時間は90分だが「ビデオ鑑賞」が30分、論語のピックアップは各回で違うが3~7章句。順番に章句の朗読と自己観照を発表し、全体で意見交換する。章句の理解を深めながらの自己観照が、研修の中心となる。どれだけ学べるかは受信機次第だから、それぞれの感性や自己欲求で大差が出る。学びは怖い。天は公平にご褒美を下さる。

 

①二千五百年の命脈、②仁に至る道、③学への志、④礼の心、⑤政権への宿願、⑥徳をもって治める、⑦放浪十四年、⑧乱世を生きる、⑨師と弟子、⑩孔子の日常、⑪天命を知る、⑫ひとりひとりの「論語」。12講で54章句を取り上げている。難しく考えれば、その分だけ頭が疲れる。終業後の研修だから、楽しくなるよう心掛けたい。

 

今日の学び。『朝に道を聞かば、夕べに死すとも可なり(朝、人として歩くべき真実の道を聞くことができたら、夕方、死んだとしても本望である)』。『学びて時にこれを習う、また喜ばしからずや』、『朋あり、遠方より来たる、また楽しからずや』。自由に解釈しながら自己観照を披瀝する。大きく道を外さないから、社員の人間性は高いといえる。

論語が教える人生の知恵⑧ 平成23年1月27日(木)

論語が教える人生の知恵⑧

毎週木曜日の午後4時半から開いている全体研修のテーマに、「論語」を選んだ。56章句をピックアップし、8回シリーズで学び合った。「論語」は古くさい、堅苦しいとして敬遠されがちだが、学びこむごとに「心の杖」になることが分かる。その素晴らしさを全社員が理解したかどうかは分からないが、突破口の一つになったと信じている。

 

最終講は「自己研磨に励もう」のうちの後半7章句。①「身勝手な心をなくす」、②「己のために学ぼう」、③「楽しみながら学ぶ」、④「いろいろな人と付き合うことで成長する」、⑤「人に頼り過ぎない」、⑥「あと一歩の努力を惜しまない」、⑦「自分で限界を作らない」。研修を受ける立場は楽ではないが、差はあるが成長の跡が見えるのは嬉しい。

 

各章句のやり取りの中で「仕事は楽ではないが楽しい」という発言があった。『それを知っているというだけでは、それが好きな人間にかなわない。しかし、好きというだけでは、それを心から楽しんでいる人間にはかなわない』。仕事の真髄は「楽しむ」ことにあり、「楽(らく)」とは次元が違う。「楽しむ」とは、満ち足りた状態で心が安らぐが正しい。

 

「楽あれば苦あり、苦あれば楽あり」と先人は伝える。禅問答のようだがそうではない。「手を抜けば、手が掛かる。手間を掛ければ、手間が掛からない」。日常それぞれが体験していること。大抵のクレームは、すべて事前の手抜きが原因で、時間と費用を無駄遣いする結果になる。仕事は辛く楽しくない。事前の準備がキチンとしていれば、仕事は楽しくなり成果も上がる。明日からの変化が楽しみだ。

論語が教える人生の知恵⑦ 平成23年1月20日(木)

論語が教える人生の知恵⑦

昨年の12月9日に第六講座を終えたが、実に5週間ぶりの全体研修・第七講座になった。研修担当としては忸怩たる思いがする。論語の章句については何処かへ飛んでしまったようだが、学びは至るところに生かされている。全体で章句の朗誦、担当者が解説を朗読、その上で具体的な感想を述べる。参加者とのQ&Aで学び合う仕組み。

 

今日は第四章「自己研磨に励もう」の前半7章句から学び合う。特に印象に残ったのは「遠慮」の語源。『子曰く、人にして遠き慮りなければ、必ず近き憂いあり』から来ていると解説者のことば。「『遠慮』ということばは、現代では『控えめなことばや行動』という意味で使われている。本来は『先の先まで良く考えて用心すること』を意味する」。

 

経営に置き換えれば「中期経営計画」か。未来を予測してそれに合った体質をつくるには、今からすぐにでも準備しなければ間に合わない、との教え。一つの言葉でも深く吟味して使うのと、何気なく粗略に扱うのとでは雲泥の差がある。あらためて日本語のつましさや深さを学ぶ。その意味では研修という特別の時間を、持ち続けることは大切だ。

 

社長から新入社員まで等しく学び合う。経験や責任の重さなどで受け止め方は違うと思うが、相手の考え方や生き方を知るにはまたとない機会になる。講師が一方的に伝える研修やロールプレイングなどはそれなりに意味があると思うが、とかく研修のための研修になりやすい。論語は生き方の根幹に関わるだけに、学び方で大きな差が生じてくる。「子曰、不患人之不己知、患己不知人也」

論語が教える人生の知恵⑥ 平成22年12月9日(木)

論語が教える人生の知恵⑥

第六講座は「ビジネスシーンに役立つ論語」の3回目。章句を朗誦、朗読のあと、それぞれの学び、気づきに重点を置き、感想を披露してもらった。今回のテキストは解説が平易で誰にでも理解しやすい。それだけに求める答が厳しくなる。誰かの受け売りや、評論家的な立場の発言はその都度、戒めた。他人事として受け止めては雑談に終わる。

 

本日の章句は、1,できる上司の特徴①~どんな意見も取り入れる~ 2,出来る上司の特徴②~人の美点を伸ばす~3,出来る上司の特徴③~部下や後輩の自主性を育てる~

4,やってしまったミスより大切な、その後の反省、5,自分の責任は重く、人のミスは軽くしよう。頭では理解できても己が気づくのは簡単ではない。まして実践はなお難しい。

 

あらためて論語の章句は深く、しかも重いと感じる。解説をしながら、あるいは細かな指摘をしながら、己の至らなさに気づける。なぜかその分だけ寛大になれる。1,の解説、「すぐれた指導者は、立派なことを言うからといって、抜擢したりはしない。普段の行いが悪いからといって、意見を無視したりしない」。好き嫌いでの判断を戒めたものだ。

 

2,の解説「君子は人の美点を伸ばしてやり、欠点・悪い点は正してやるものだ。小人はその反対だ」。3~5は略。弟子の「生涯守り通すべきことは何か」の問いに、孔子は「それは相手の身になって考える思いやりだ。自分がされて嫌なことは人にしてはいけないよ」と答えている。よく理解できるが、己を振り返ったとき忸怩たる思いがする。子曰、人之過也、各於其党、観過斯知仁。

論語が教える人生の知恵⑤ 平成22年12月2日(木)

論語が教える人生の知恵⑤

夜に入って雨が激しくなりました。二週連続して欠席した社長も加わり、少しずつ研修の内容もよくなっているように感じます。今日の学びは①「自分の行動に責任と意思を持つ」、②「積極的に学ぶことを怠らない」、③「知らないことは知らないと認める」、④「受身ではなく自分から学ぶ姿勢を」、⑤「ダメ上司とデキる上司はここが違う」。

 

参加者全員が順番に章句の朗誦をリードし、解説を朗読します。さらに自分の学んだところと、明日からの具体的な計画を発表します。孔子の教えを単に感想を述べるだけにとどまらず、具体的事例をベースに話すことは意外に難しいものです。本日のトップは山野幸恵さん。実は先月末に完工した現場の後始末に追われる日々です。

 

「子曰、君子求諸己、小人求諸人」の章句が、昨夜遅くまでお客様に対応した経験と見事に重なりました。「たとえうまくいかなくても、失敗しても、自分に言い訳しないで取り組めば成長できる、と受け止めている。今回の経験を無にしない。必ず次に生かす」という発表は、実践の裏づけがあるだけにしっかり受け止めることができました。

 

先週の学びから「本日の日報より、明日の予定を具体的に記入する」と話し合いました。出来る人、続かない人、忘れた人、いろいろです。「仕事に追われる日々を反省している」→「翌日の予定を記入することが続かないから」。続かなくても続けようとする意思があれば、やがて続くようになります。「逃げなければ短所を克服できる」名言ですね。

論語が教える人生の知恵④ 平成22年11月25日(木)

論語が教える人生の知恵④

今週から第三章「ビジネスシーンに役立つ論語」に入った。15の章句でまとめられており、日々の仕事に重なり合う言葉が多い。そのため「前、中、後」と5章句ずつを3回に分けて章句の朗誦、解説の朗読、学びの披瀝、意見交換をする。単なる感想ではなく「何を学んだか、その学びを実践でどのように生かすか」を全員に求めている。

 

思考回路が間違っていると返答に詰まる。きっと厳しすぎると受け止めているに違いない。学びを実践で生かすには己の至らない部分を具体的に述べる必要がある。素心になれば何でもないことだが、誰でも問われると本能的に保身や自己弁護に走る。無理もない。しかし、その壁を取り除かなければ、研修の成果は上がりにくい。

 

①「仕事で認められるための近道」、②「仕事でベストを尽くすには」、③「成果を急がない」、④「自分ひとりで頑張り過ぎない」、⑤「仕事の全体を見渡す能力をつける」。人を通じて学ぶ大切さ、自分の力を十分発揮するには準備を怠らない。スピードや効率化を追い求めると、内容や質の低下を招く、一つの仕事に限定されず全体を見渡すなど…。

 

特に⑤に時間を割いた。枝葉末節から論じることの弊害と、全体から末節に至る順序の大切さを事例で話した。また、論じるときは「理」と「情」を区分する必要性も加えた。頭では理解できても実践する難しさは、自分の経験を通して十分理解している。ともに学びながら、焦らず、寛容すぎるほどのプロセスを踏みたい。何はともあれ根気よく。

本日の章句『子曰く、君子は器ならず』

論語が教える人生の知恵③ 平成22年11月11日(木)

論語が教える人生の知恵③

ほとんどの企業が人材育成を最優先のテーマにしていると思うが、継続して実践することは難しい。研修に必要な時間と費用がなかなか生み出せない。即効のあるハウツウは何とか頑張れるが、人間性の涵養などに先行投資する余裕がないのが現実。費用は何とかなるとしても、必要な時間は社員の犠牲なくしては生み出せない。

 

経営の三本柱は「人」「物」「金」と横並びに考えがちだが、人材なくして厳しい時代の生き残りは難しい。「人材育成」は最優先で取り組むテーマだと信じている。「論語は」の学びは8回シリーズの三回目になるが、第二章「家庭や日常を大切にする」13章句を一気に学んだ。「親孝行」「つましい生き方」「知、仁、勇」を中心に考え方を述べ合う。

 

勤務時間中の研修だけに電話はひっきりなしに掛かってくる。担当者はその都度立ち上がり対応するが、予想を超えて雰囲気は損なわれない。研修を進める立場にあっては、この上ない心遣いと受け止めている。今日の一番は『子曰、知者不惑、仁者不憂、勇者不懼』。大切な言葉に出会い、学び合えるのは、社員の質の高さだとひそかに自負している。

論語が教える人生の知恵② 平成22年11月4日(木)

論語が教える人生の知恵②

 

前回は現場巡回中にトラブルがあり、開始時間の午後4時に間に合わず残念ながら中止。今回から新人の杉本さんが参加してくれました。初めての研修スタイルに戸惑ったのではないかと思います。一般的に社員研修は講師が薀蓄を傾け、社員が聴き、ノートをとり、研修報告書を提出するイメージでしょう。わが社の研修では社員が主役です。

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まず論語の一章句を社員が朗誦のリードを取る。基本的な解説を朗読する。論語が教える意味を理解しながら、ケーススタディに従って感想を述べる。抽象的な文言があればさらに一言一句を深掘りする。予習をしておかないとキチンと参加者に自分の思いを伝えることが出来ません。成果を上げることが目的ですから、いい加減な妥協はなし。

 

論語が7章句、それに孔子と論語の全体的な解説がありますから、必ず全員に当たります。職場の環境作りや営業展開、それにお客様の接遇など、論語の教えを判断や行動の物差しにしたいと願っています。杉本くんは社長のとなりに座ってやや緊張気味でした。研修を通じて上司の人柄や考え方が理解でき、とても役に立つと話していました。

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論語が教える人生の知恵① 平成22年10月14日(木)

論語が教える人生の知恵①

 

「幕末・明治の英傑に学ぶ」8回シリーズ、「仕事の壁を破るヒント」6回シリーズに

続いて、「論語が教える人生の知恵」8回シリーズがスタートした。

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毎週木曜日、全員参加で開く。研修の狙いは人間性を磨くことにあり、

積算、営業、施工、顧客管理など業務に直結する

分野は社長が担当する。同じく全員参加で毎週水曜日に開いている。

 

日本の総理大臣は「ぶれまくり」で国民の顰蹙を買っているが、仕事をし

ていく上で人生観、職業観を持つことは大切だ。生きていく上で「ぶれない

軸」があると、日常の悩みの大半は解決する。それを論語が教えてくれる。

「人生を正しく、美しく、幸せに生きるための確かなルール」が、これからも

ビジネスには不可欠だと思う。

 

 

テキストは4章56節で構成され、一節ずつ順番が回る全員参加型の研修。担当者のリードで朗誦し、解説文を朗読する。学んだ

ことば、解説の事例に合わせ感想を述べ、意見を交換する。流さずに深掘りし、日々のビジネスや暮らしに役立てようというも

の。即、成果は難しくても、継続すればやがて花開くと期待している。

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