こころ豊かに生きる・人生講座

第16期人生講座「日本に詳しくなろう」⑨-A・B~平成27年6月9日(火)~

「日本に詳しくなろう」⑨-A

本日は初めてのケースであるが参加者は定員オーバーの10名。松本さんの紹介で安佐南区長束から上田さんがご参加。珍しく午前のクラスは男性が優位。男は寡黙を美徳とするが、まるで若者の集まりのように華やいでいる。本日の担当者は旅行大好きの田原靖子さん。昭和16年生まれの74歳だが、活動範囲は地球規模で広い。本日のテーマは「日本人の目ヂカラ」近沢弘明さんの四行の文からひも解く。

 

2015.6.9jinsei (5)

 

「目ヂカラ」のタイトルは写真家・森日出夫さんの撮影した近沢さんの目から生まれた。四行の文は次のとおり。

 

 『中世ヨーロッパの貴族たちは、

 レースを宝石より珍重していました。

 その心を伝えることこそ

 私の使命と思っています』。(近沢弘明・近沢レース代表)

 

驚いたことに田原さんはレースに造詣が深い。レースの本場はイタリアの南の沖にあるマルタ島。飛行機を乗り継いで片道3日、往復6日を要する。マルタ島は小さな島であるがレースの歴史を2日間かけて堪能した。ただものではない。レースの解説は6㌻に及ぶ。まずはレースの解説がたっぷり2㌻。写真入りで詳しい。たかがレースという話ではない。本場で購入したレースも披露された。思い出の品である。

 

2015.6.9jinsei (4)

 

レースの種類の解説が3㌻。写真は中世の貴族たちの優雅な暮らしを彷彿とさせる。レースにもいろいろある。刺繍レース、手編みレース、ニードルレース、機械レース、混成レースなど。写真集や現物も数々披露された。わずか4行の凝縮された一文が新しい世界を披露してくれた。田原さんに大感謝である。さすがに女性メンバーはレース編みの経験があり、興味は尽きない。青春の時代を思い起こして華やいだ。

 

2015.6.9jinsei (6)

 

 

 

 

 

「日本に詳しくなろう」⑨-B

 ■本日の五七五

 

夏商戦 チラシの山に 惑わされ              弘子

・紫陽花は 咲いていたのか 誕生日

 

・総理まで お詫びがうまい 手本あり           不純斎

・対策に ウィルス犯を 雇います

・安保法 学者意見が 藪蛇に

 

・雨上がり 松ノ芽つみや ワラ帽子             菊子

・俳句読み こうも時間を とられては

 

・叔母と母 涙の再会 黄泉の里               道章

・北京詣で 素知らぬ顔の 中国め

・読めぬ字が 年頭の誓い 並びおり

 

・ふらここと 地球の裏を 見たしとも            嬰枯

・京ことば 音(いん)やわらかに 若葉風

・藤色は 明治の恋色 更衣

 

・水煙に 喚声あがる ダム底に                実

・梅雨の樹に 命つなぐと 潜み居り

 

本日の担当は安村耀嗣さん。テーマは「夢だけは壊せなかった大震災」。どちらかというと難解な原文を分かりやすくテキスト化された。4年前の起きた東日本大震災に遭遇した女川中学校の「志」を伝える。資料は①中学生は目撃した。②中学生が決意したこと。③中学生が実行したこと。④石碑の碑文。以上の4項目に分類し分かりやすく解説された。涙なくしては読めない碑文を紹介できないのは残念である。

 

2015.6.9jinsei (3)

 

ほかに安村さんの所感が写真付きで添えられた。補足資料として①東日本大震災。②三陸海岸。③宮城県牡鹿郡女川町及び女川中学校。④海抜、津波の解説。穏やかな語り口、分かりやすいテキスト、全員の意見交換など素晴らしい講座になった。あらためて同じ日本人として被災された皆さんに心を寄せていただけたのではないだろうか。感謝!

 

2015.6.9jinsei (2)