こころ豊かに生きる・人生講座

第19期人生講座「日本・街道の旅」③ ~平成28年9月27日(火)~

「日本・街道の旅」③-午前クラス  

本日は「日本街道の旅」三回目で中部地方の「中山道、身延街道、伊那街道を案内してもらう。予習でテキストを見るが予想外に縁遠い街道ばかりである。山に囲まれた中央高速を走ったことがあるが、その雰囲気にやや似ている。江戸から本州内陸部の山間を縫うようにして近江の草津まで山また山の中山道。著名な宿場が点在しており、残った建物もある。

 

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ざっと中山道の代表的な名所、旧跡を辿ってみたい。日本橋から東大赤門前を通り、少林山達磨寺を通る。この地区の達磨さんはブランドで願いを込めた達磨像が山ほど積まれてある。難行の碓氷峠関を通り塩尻宿に至る。塩尻から岡崎への伊那街道が南下している。奈良井宿、木曾福島関、妻籠宿、馬籠宿を過ぎると関ヶ原の古戦場に至るが映像は長閑だ。

 

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歴史を実感できる井伊氏の彦根城と壮大な玄宮園を見て近江商人で有名な近江八幡神社を詣でる。近江を過ぎれば瀬田の唐橋。ここで中山道は終点。534㌔の山道は長閑ではあるが息が切れる。道を新たにして「身延街道」を通る。富士川沿いを北上し、久遠寺、信玄の隠し湯・下部温泉を辿る。法華経の総本山である身延山久遠寺にはぜひお参りしたいもの。

 

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岡崎から足助を経て塩尻に至る「中馬の道」伊那街道。三つの街道それぞれが山を越え、谷を渡り、川沿いを歩く苦行の道中だが、人間の知恵の凄さには驚かされる。伊那街道沿いの天竜川の舟下りは身の竦むような思いがするが、まわりの景色は自然のままで美しい。大きな岩の間を縫う船頭の技術には恐れ入る。川の中も対岸も大きな岩だらけで勇壮だ。

 

来月は北陸・信越を案内してもらう。北陸道、三国海道、北国街道など。越後と都を結ぶ産物の移動街道として、地域の発展と文化の向上に役立っている。

「日本・街道の旅」③-午後クラス

■本日の五七五

 元知事の 見事な手本 盲判           不純斎

 まず二島 埒もない国 次に待つ

 汚名着る 廃炉の知恵で 文殊様

 街巡り 社の坂に 葛の花             弘子

 扇風機 収めて熱い 茶を啜る                      

 秋の川 ゆっくり電車の 動き行く         恒子                      

 指切りし また逢うまで 天の川          嬰枯

 赤く染む 投打の両雄 栄誉賞           道章

 スタジアム カープ女子群れ 曼珠沙華

 迷走の 豊洲の陰に 陽も差さず

 熱燗の 恋しい香り 金木犀

 

日本橋をスタートし、東京大学赤門を通り、碓氷関跡から塩尻宿に至る。映像では所々に残されている石積みの道を見せてくれる。宿場の門前はたいてい石の道だ。幅一間にも満たない細い道だが、大名行列などが通っていたとすれば窮屈に過ぎる。テレビなどの時代劇を見るともっと道は広いが、「街道を行く」の映像が真実に近い。箱根の旧道も同じ広さだ。

 

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山の中を歩いて大名たちは参勤交代で難儀をしただろうが、映像の山道を見ると苦労がよく理解できる。奈良井宿を通り木曽福島関から妻籠宿・馬籠塾から関ヶ原の古戦場を通過する。今はキチンとした町になっており、徳川家康率いる東軍と石田三成が発起した西軍の天下分け目の壮絶な戦いは映像からは伺えない。彦根城、近江八幡を経て瀬田唐橋が終点。

 

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かつての日本人が歩いた後は、今では美しい。感想を述べるとき、一度は歩いてみたいという声が多かった。身延街道にある身延山久遠寺には一度お参りしたいと思った。自然の道は何百年経過しても美しい。どこかに郷愁を擽るものがある。