こころ豊かに生きる・人生講座

第21期人生講座「ジャパニスト」⑥ ~平成29年10月24日(火)~

「ジャパニスト」⑥

≪午前クラス≫

本日のリーダーは田畑栄造さん。担当予定の松本隆司さんが急用で欠席、急遽田畑さんが代役を引き受けられた。担当のテーマは日本画家・芝康弘さんを描いた「日常に溢れる光と愛を求めて」。もともと絵は苦手だったが、案じた母が塗り絵を与えた。いつの間にか好きになっていた。息子に注いだ母の愛情。生徒の長所を見つけてくれた先生のやさしさ。

 

 

 

芝作品が醸し出す「慈愛」は、自らが受けた愛そのものだ。テキストには芝の絵が七作品掲載されているが、いずれの絵も子供たち自然が描かれている。特にモノは言わないが全てを理解している「馬と少女」の絵は、二人の間に流れる清冽な空気は神聖ささえ感じられる。子供と自然をペアに描いた絵の数々は、誰もが見覚えのある風景だけに見続けたくなる。

 

 

 

偶然ではあるが只今、広島信用金庫八丁堀支店で「芝康弘展」が開催されている。メンバーの中には既に観賞した人もあり、これからの人もある。田畑さんは本文を朗読しながら、適当に間合いを入れて場の雰囲気を和らげていた。子供は親の育て方と学校の先生、土地柄による周囲の大人たちの存在。減点法でなく、加点法で本来の良い素質を成長させる。

 

 

 

大きな松の木にすがって絵本を拡げながら子供たちに語り掛ける先生の姿は「この絵本には、君たちのどんな未来が見えているのだろう」。キラキラした瞳に問いかけているようだ。個展やグループ展を開きながら、様々な地域や立場の人らが自分の絵を見て、共感し、メッセージをくれる。芸術の持つ力で社会と繋がり貢献したい。芝さんは強くそう思っている。

 

 

 

素晴らしい絵は見る人を共感させる。語られる話題も明るく楽しくなる。田畑さんのテーマ選定に感謝でいっぱいである。

 

≪午後クラス≫ 

■本日の五七五

 驚かぬ 老若交互の 車事故           不純斎

 排除した 百合子のミスが ブーメラン

 知らなんだ 加憲優位の 裏技を

 なば採りの 犯罪駐車 路を埋め          道章

 無責任 ものづくり大国 恥さらし

 あつかまし パリで反省 百合子さん

 晩秋や フォークとナイフで バースデー      恒子

 赤き爪 庭の紅葉を 真似てみる

 里帰り よもやま話 居待月            弘子

 紅葉の 大樹の下に はしゃぐ声

 虫時雨 一緒に鳴いて いいですか         嬰枯

 秋深し 会話続かぬ 夫と妻

 

本日のリーダーは高野さん。テーマは「パンの匂い」と決まっていたが、テキストはなく朗読とフリートークになった。テキストの代わりにアンパンをプレゼントされたが、これもユニークな方法である。「パンの匂い」は内海隆一郎さんの作で「PHP」に掲載された味のある小品である。内海さんの作品は他にも「人びとの季節」「人びとの街角」など多く掲載。

 

 

 

後半はユニークなパン職人の女性についてのDVDを拝見したがとても面白かった。友人と一緒に食べたパンがすこぶる美味で、こんなパンを多くの人に食べさせたいとパン作りをする決心をする。時間に制約される店舗は持たず、通販のみで販売。一ヵ月に20日働いてパン研究の旅に出る。結婚もしたい、子供も産みたい、パン作りしたい、欲張りな美人。

 

 

 

メンバーが自由に発言して和やかな雰囲気を作る。それが何にも増して元気の素。高齢者には高齢者なりの楽しみ方が…。