生涯学習・プラスワンステージ

第13期「生涯学習・古代への道」⑤ ~平成25年1月23日(水)

「古事への道」⑤

生涯学習講座で「古代への道」を担当している小山正講師の話は、40回を超えた。前回から「余話」に入っているが、その解説が分かりやすくて楽しいと評判になっている。受講生の中には兄・小山清氏がおられる。兄弟仲がきわめてよろしく微笑ましい。清氏は元広大付属高校の校長を務めており、比治山大学、女学院大学の講師も歴任した学者。

 

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清氏はこのほど「柳田国男八十八年史の研究(全八巻)」の大作を上梓した。その清氏が小山講師の研究成果を激賞した。ひらがなの「ち」は人を表しており、「せ」は男性を「も」は女性を表している。広辞苑や大辞泉にはそれぞれ詳細な解説がしてあるが、小山説はそれらを悉く否定し、新しい解釈を唱えている。単なる推論ではなくすべて根拠がある。

 

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文字の解説に留まらず、そこからさまざまな表現につながる。「ち」の使い方は古今和歌集などにもふんだんに見られる。誰もが気にせず通り過ぎるところを、一つずつ深掘りし学説にまで格上げする執念が凄い。単なる説だけに留まらず、熟年メンバーに共感させる伝え方の技術は素晴らしい。講義を聴きながらみんなが納得。教室は盛り上がった。

 

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テキストの人体図に詳細が記してある。「頭」→「はち」=はちまき、「歯」→「がち」=がちがち、「舌」→「ぺち」=べちゃぺちゃなど。「成人の男」→「おせ」、「成人の女」→「おも」、「美男子」→「いせ」、「美女」→「いも」、「祖父・父」→「よせ・ませ」、「祖母・母」→「よも・まも」など…。和歌や物語などにはお馴染みの表現だ。(岡元記)