こころ豊かに生きる・人生講座

第21期人生講座「ジャパニスト」⑤ ~平成29年10月10日(火)~

「ジャパニスト」⑤

≪午前クラス≫

本日のリーダーは上田辰昭さん。選んだテーマは「サクラ」。雑誌ジャパニストでは本文3行、満開のさくらカラー写真が1㌻。「毎年当たり前のように咲く桜。でも、この日見上げた桜は、特別な景色として記憶に残るでしょう」と書き添えてある。ところが上田さんの提供された資料は、桜を描いたCD一本と桜を解説した6ページのテキスト。念入りだった。

 

 

日本において桜は「国花」ではないものの、国花の一つであるかのように尊ばれている。日本では平安時代の国風文化の影響以降、桜は花の代名詞のようになり、春の花の中でも特別な地位を占めるようになった。桜の花の下の宴会の「花見」は風物詩である。日本全国に桜の名所があり、有名な一本桜も数多く存在する。人生の転機を彩る花にもなっている。

 

 

最近のパソコンは使いやすくなったせいか、高齢者の多くが楽しんでいる。上田さんもその一人。たくさんの写真を見やすく配列し、それぞれ分かりやすい解説が付してある。「万葉集」にはいろいろな花が登場するが、奈良時代は和歌などで「花」といえば梅を指していた。万葉集では「梅」の歌118首に対して「桜」の歌は44首に過ぎない。中国文化の影響?

 

 

映像とテキストに惹かれたのか、メンバーはそれぞれに桜の魅力について語り合った。平成6年4月、江波山公園で珍しいヤマザクラが発見された。花びらの数や咲き方などが通常の桜とは異なるため、京都の桜守三代目に鑑定を依頼した。珍しい品種であることが分かり「エバヤマザクラ」と名付けられた。樹齢150年、高さ14mの大木。ピンク色の花びら。

 

桜は成長が早く、老化もまた早い。倒木の恐れもあり街路樹には採用されない。桜は「バラ科モモ亜科スモモ属」の総称。

 

≪午後クラス≫ 

■本日の五七五

 虫の音が 気になる頃は 喜寿近し        不純斎

 迷います 託してよいのか ユリノミクス

 ブルータス 天下の神戸 お前もか

 県北の ドン亀老いて 政界去る          道章

 大義なき モリクニ解散 そっぽ向き

 熱燗で 木星の香り 秋の宵

 小鳥来る 石のくぼみの 水呑場          恒子

 爽やかに 朝の挨拶 ウォーキング

 チチットと 一番乗りの 渡り鳥          弘子

 かぐや姫 降りて来そうな 望の月

 盃を手に 愛でる望月 至福刻            実

 実り月 雀も庭に顔見せず

 爽やかに シュモ―ハウスに 風の入る       嬰枯

 ドラマーは 五歳の男の子 ラフランス

 

午後のクラスは米今さんが姿を見せてくれると元気になる。本日は全員出席の賑やかさ。リーダーは安村さん。テーマは「六十歳からの愉快な人生」をテーマに、田口佳史さんへの高久インタビュー。テキストは田口さんの瀕死の重傷からの復活と、老子・荘子に始まる道教の中心的概念。後半は西郷隆盛さんの人物と書(敬天愛人)について詳しく解説された。

 

 

この書の意味は「森羅万象を敬い、広い人間愛や人への慈愛」を説いたものとされている。田口さんは私塾・TAO(タオ)を運営している。TAO(タオ)とは「道」の意味。孔子の仁と礼に重きを置いた教えに対し、「物事の良し悪しは考え方次第、気楽にあるがまま」的な考え方。諺に「上善は水の如し」があるが、水の流れに任せて無理をせず、自然の摂理に従うことが人間の道に適っているという説。自然には逆らわない。