こころ豊かに生きる・人生講座

第14期人生講座「日本に詳しくなろう」16-A・B~平成26年5月13日(火)~

「日本に詳しくなろう」16-A

本日のテーマは「字の包容力『農』」。(ジャパニスト№20,20p)リーダーは椋田克生さん。伊藤昭博さんの凝縮した一文の朗読からスタート。印象に残った章句に解説を加えながら進める。「農」の字は貝殻を使い、土を柔らかくすると解字にある。鋤を使って土を掘り返すという意の「耕」と同じ意を持っている。人が主役となるのが「農」である。

 

 

狭い国土の貴重な農地が40万haも放棄され、いまもなお増え続けているのは何としたことかと椋田さんは嘆く。「農」が興って農具作る「工」が興り、産物を流通する「商」が興る。農は百工の根っこである。天の恵みと農の営みへの感謝を忘れつつある私たちに「足元を見よ。農地を回復するだけでなく『心田開拓』をも急げ」と尊徳翁が天から激を飛ばす。

 

 

「食べ物を疎かにしては国が滅ぶ」と尊徳翁は説く。『農』という文字について国語辞典や広辞苑から字句を引き出し、詳しい解説があった。実は講座メンバーのうち、今野さん、田畑さん、米沢さんは椋田さんと共に「親子農業体験塾」のサポーターを務めている。一昨日も五月塾で汗を流したばかりだ。それだけに並みの人より「農」に対する関心は深い。

 

 

現実問題として日本の「農」はビジネスとしては壊滅状態にある。せめて子どもたちに食の大切さを農業体験を通し、伝えていこうと話が煮詰まった。戦後60年、国の農業政策は誤り続けてきた。今更取り返しはつかないし、歎いたところで何一つ解決しない。せめて私たちが「農」の大切さを子供たちに伝えていこうと話し合った。意味ある講座になった。

 

 

「日本に詳しくなろう」16-B

本日のテーマは「転換期のキーパーソン・石坂典子」(ジャパニスト№20,96p)副題~脱産廃屋!バッシングを感動に変え、地域と生きる廃棄物処理企業へ~リーダーは高野道章さん。実は高野さんは現職の時代は大手建設業に勤務し、一時期産廃を手掛けたことがある。それだけにゴミ処理問題への造詣が深く、問題意識も並ではない。心も籠る。

 

 

広島市もゴミ処理問題の将来については苦慮している。他人事だと思っている訳ではないが、さりとて自分のことではない。ゴミの仕分けや後始末の問題点など詳しい解説があった。ピンチをチャンスにし、石坂産業を日本一の産廃企業にした足跡についても解説があった。「産廃物処理業は汚く見えるかもしれないが、素晴らしい商売です」と高野さん。

 

 

 

■五七五(入川実さん、瀬崎栄子さん、お休み)

・山緑(あお)く 山菜採りし もぐり寿司     菊子

・草を刈る 雑草なしと 君の言う

・なつかしや ざるいっぱいの 柏餅        勝子

・ベランダの 退屈そうな鯉幟

・風薫る 命のかけら ひらひらと        小百合

・皐月晴れ 若竹の声 こだまする

・いにしえの 姫も愛でたか 花あやめ       弘子

・昼下がり 緑に染まる 窓ガラス

・少女らの 哀しみ聞こゆ 峠越え         道章

・憂国の 海外視察 何を見る