こころ豊かに生きる・人生講座

第12期人生講座 「街道をゆく」⑨-A・B ~平成24年5月22日(火)~

「街道をゆく」⑨-A

 

第12期人生講座 「街道をゆく」

昨今の日本政治はリーダーたちが己の権益にのみ心を奪われ、国家の未来や国民の暮らしにまったく関心がないように見受けられる。今日のテーマである「奥州 白河・会津への道」を学ぶに付け、リーダー次第で国民の生き方が変わることを知った。本日の担当者は田畑栄造さん。奥州暮らしの経験を持つ。人柄が繁栄さ れる実直な進め方だった。

 

会津藩主。保科正之侯は二代将軍徳川秀忠の庶腹ではあるが、私心のない殿様だった。朱子学、神道に傾倒し、勝れた思想家、法制家であり商工業の育成者だっ た。家訓15カ条を定め、過信の精神的支えとした。風儀は道理を通し、信義を重んじた。その家訓が幕末における会津藩の悲劇を生んだ。尊ばれるはずの藩風 が世に受け入れられなかった。

 

明治維新は革命であり、奥州会津攻めは日本の新しい幕開けの層仕上げになった。もっとうまく立ち回れば白虎隊の悲劇もなかったかもしれない。しかし、日本 人の生き方として天晴れと語り草になっている。茨城県境の八溝山からは大量の金が産出され、平泉における藤原三代の栄耀栄華に貢献した。平安朝の繁栄は奥 州の黄金に支えられていた。

 

司馬遼太郎さんの「街道をゆく」では、時の中央政権と向かい合って生きてきた人々の真摯な姿を追い求めながら、都の人々が憧れた風光明媚な山河を描き続けている。

 

都をば 霞とともにたちしかど 秋風ぞ吹く 白河の関

 

 

「街道をゆく」⑨-B

 

午後クラスは前々回欠席の入川実さんがリーダー。入川さんは「生涯学習」で日本語講座の常任講師だ。それだけにあいまいな「奥州」の文字講義から入った。 奥州(おうしゅう)=陸奥の国(むつのくに)=陸奥(みちのく)=道奥(みちおく)。範囲は現在の青森、岩手、宮城、福島各県と秋田県の一部を指す。みち のくとは都から見て遠い国。

 

第12期人生講座 「街道をゆく」

会津藩最後の藩主・松平容保公は京都守護職として、律儀に徳川幕府を支え続けたが、結果的には忠誠を尽くした最後の将軍・徳川慶喜に見捨てられた。藩祖か ら九代目にあたる容保公は、孤高で純粋な会津精神の持ち主で徳川幕府に殉じた。利害のみで離合集散をし、恥かしげもなく道理を曲げる今の政治家たちに学ぶ べきところは山ほどある。

 

■母の日に 西方の空 茜雲        竜

 国会で 実のない論争 いと虚し

 武蔵野を みわたし伸びる 空の木や   実

 

 散華あと ときめぐりきて さくらんぼ  百合

 大騒ぎ 光のリング 夢の跡

 赤ヘルよ 何点リードを すれば勝つ   高史

 園閉じる 花満開の わが畑

 

 新緑の 庭に紅さす さつき花      菊子

 足早に 待つ人がいる 帰り道

 すべり台 夏草萌えて 足埋まる     原木

 夏野菜 心溢れて 立ち涸れる