こころ豊かに生きる・人生講座

第12期人生講座 「街道をゆく」⑪-A・B ~平成24年6月26日(火)~

「街道をゆく」⑪-A

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知っているようで知らないことを知るのは楽しい。いま勉強をしているのは司馬遼太郎さんの「街道をゆく」シリーズだが、地名程度は知っているものの単に齧っている程度の幼いもの。知らなくても日々の暮らしに不自由はないが、それでは人生が余りにも寂しい。本日のリーダーは米沢隆子さん。照れながらもテキストに勉強の跡がうかがわれる。

 

十津川村奈良県の最南端に位置し、古代から明治維新まで誰の領地でもなかった。平坦地がほとんどなく、租税の対象となる米が収穫されなかったことによる。DVDは鮮やかに傾斜地の農地、豊かな山林、石が流れる川など、そこで暮らす人々の背景を映し出す。標高1000㍍もの山々が連なる秘境の地は、日本人らしい高邁な生き方を生んだ。

 

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十津川の人々は時の権力に対して「免租地」認めさせるために血を流し続けた。日本史上「低地の権力に対し、一種の独立を保ちえた唯一の山峡」として司馬さんは高く評価する。十津川の歴史は「古事記」「日本書紀」「吾妻鏡」「保元物語」「太平記」など、古代からの書物に記載されている。玉置神社の花鳥画は、都の権力と密接な関係を続けた象徴。

 

十津川街道に刻まれた先人の記憶を丹念に掘り起こしていくと、自らの領土を守り抜いてきた逞しき民によるもう一つの日本の自画像でもある。

 

 

「街道をゆく」⑪-B

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午後のクラスは「愛蘭土紀行」でリーダーは相村幸彦さん。テキストはいつもに増してお洒落で分かりやすい。パワーポイント風の画面にまとめられ、DVDの跡を辿りながら解説も流れるよう。①「ビデオメモⅠ」、②「ビデオメモⅡ」、③「紀行メモⅠ」、④「紀行メモⅡ」、⑤「感想」、⑥「プラス@」と続く。⑥の解説が一番楽しみらしい。

 

アイルランド人は古代ケルト民族の持つ比類ない「想像力」を不断に受け継ぎ、ゆるぎない独立心と不屈の負けじ魂を持っていた。アイルランドの歴史は隣国イギリスとの反英闘争を繰り返した歴史だ。「国家とは国民の誇りと希望の源泉である」。いまどきの政治家に聞かせてやりたい。ケネディ、レーガン、ジョンフォードらはアイルランド系。

 

 

2012.6.26jinnsei2◆雨上がり すべてを清め お浄土へ       百合

 時代えて 夏のコスモス 風にゆれ

 食卓に フルーツトマトの 愛子さん      竜

 父の日に 孫が訪ねる 「じじの日」は

 声に酔う なぜ顔見せた ウグイスよ      菊

 暮れなずむ コイワシそえて 君を待つ

 

 イモ掘って 今年も子等に 宅急便       貴

 エコ兼ねて ゴーヤのカーテン あちこちに

 夏至過ぎて 南下はじまる 日の出かな     伸

 束の間の 彩り見せる 夜明け前

 きらきらと 紫陽花の葉に 露が飛ぶ      麻

 つい笑顔 可愛くおよぐ 小鴨たち