こころ豊かに生きる・人生講座

第14期人生講座「日本に詳しくなろう」12-A・B~平成26年3月11日(火)~

「日本に詳しくなろう」12-A

前回は午後のクラスに参加した松本さんが、本日は午前のクラスに参加した。人見知りをしないタイプと見受けられる。登山が趣味で本日も白木山(標高約800㍍)の頂上を極めて参加したという。登りが60分、下りが45分の健脚。来週から2週間、トルコを歩く。みやげ話を期待している。本日のリーダーは宮川洋太郎さん。タイトルは「辞世の句」。

 

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テキストは①序章、辞世の句の解説。②本章、著名人の辞世の句を紹介。③終章、司馬遼太郎の遺言で構成。印象に残った「辞世のことば」「辞世の句」の紹介があった。一休禅師の「死にとうない」は意外だが、案外、人間の本音のような気がする。28歳で自ら命を絶ったオリンピックのメダリスト円谷幸吉選手が父母に宛てた手紙が紹介された。

 

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「父上様、母上様。幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません。何卒お許しください」に始まる家族全員に宛てた手紙は胸に痛ましく響く。円谷選手はマラソンで金メダルを期待されながら、国立競技場の大観衆の前で追い抜かれ銅メダルに終わった。批判もあった。もしかしたらそのプレッシャーに耐えられなかったのかもしれない。

 

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宮川リーダーは全文を朗読し、作家・川端康成の高い評価を紹介した。宮川さんも「強く美しい文章」だとたたえた。その上でメンバーに意見を求めた。辞世の句には余り縁はないが、人に迷惑を掛けないであの世に旅立ちたいという意見が多かった。「ピンピンコロリ」は理想だが、この複雑な人間社会で果たして身勝手が通用するだろうか。

 

 

「日本に詳しくなろう」12-B

午後クラスのリーダーは、いつも全力投球の佐藤小百合さん。テーマは「日本のフードから生まれた『里山料理』を世界へ」。中田宏さんの対談記事だが、お相手は「アジアベストレストラン50」の第一位になった成沢由浩さん。佐藤さんは新機軸を出そうとして、手書きのテキスト作りに挑戦した。ナリサワレストランは東京の南青山にある。

 

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「里山を表現した料理」(森とともに生きる)が紹介された。  ①土のスープ、②水のサラダ、③森のエッセンスなど。物質ではなく命を食していることを忘れない(ナリサワのフィロソフィー)。「命をまるごと食べる」意味について意見を交換した。健康と美食は両立可能なのか。これからのテーマとなる。次回は高野さんがリーダー。宿題は「思い出の食べ物」。

 

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■五七五 日脚伸び 命の膨らみ 春息吹      道章

     老いて病む 叔母の平癒を 春に待つ

     春寒し 虫も私も 首竦め        弘子

     登校前 ボール蹴る音 弾む声

     水温む 鴨たわむれて 春来る     小百合

     つくしんぼ 春のよろこび 告げに来る

     春霜や 大震災を 忘れまい

     園バスの 窓に手のひら 春帽子     嬰枯

     口紅の ピンクは春色 女です

     デパートの 出口入口 春うらら

     里山の 芽吹きの命 ためており     勝子

     白髪の 後ろ姿は 春ショール

     真東に 彼岸を待たず 日は昇る     伸雄