第26期「生涯学習・古代への道(124)」①~令和2年11月18日(水)
①アイヌ語は縄文語 20 アイヌとカミ(神)
今月は、かねてからの大きな課題であった「カミ」と「カムイ」の関係を解読した。
「アイヌ語は、日本語とは違う」ことにどうしてもしたい人(似非アイヌ語学者など)の非を具体的な語例に即して説明した。
そのため、「カミ」と「カムイ」に相当の分量を費やしている。その中の圧巻は、アイヌ語(縄文語)のの「パセ」と日本語の「パセ」である。
日本中の如何なる書物にも過去から現在まで一度も書かれたことのない内容である。「古代への道」を究めた気分でいる。
「アイヌ遺骨返還請求訴訟」の記事からその一部を解読している。
アイヌ人の墓を掘り起こして多数の人骨を研究室に持ち帰るという野蛮で許されざる行為を医学関係者が、なぜ、行ったかのか。その最大の要因は、金田一京助が先頭になって「アイヌ語が、世界のどの系統にも属さない(系統不明)の言語であると言ったからである」と私は考える。
世界のどの系統にも属さない言語を話すアイヌ人とは、では、どんな民族なのかと誰しも大きな好奇心を持つ。「空よりや降りけん、土よりやわきけん」ならば、「いずこよりや来たる」とその事実を突き止めたくなる。現在のように学術研究にも公然と倫理が求められる時代なら貪欲な好奇心にストップをかけることが出来たかもしれない。
しかし、十九世紀の後半から二十世紀にかけて、我こそは世界に先駆けて新発見をするとの強い野心に駆り立てられて、アイヌの人の墓地を公然と掘り返した。
その人骨を返還せよとの訴訟の「意見陳述書」=「アイヌの人の心の叫び」の一部を解読しているが、持ち帰った側は、いまだ「アイヌ語が、世界のどの系統にも属さない(系統不明)の言語である」のだから、簡単には返還には応じない。
また、国立アイヌ民族博物館が先頭に立って、アイヌ語の真実を隠蔽している事実も取り上げた。そこには、一片の良心もなく、とにかく、アイヌ語が世界に系統のない言語であることをどうしても立証しようと躍起になっている姿が見えている。恐ろしいことである。
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