生涯学習・プラスワンステージ

第22期「生涯学習・古代への道(104)」⑤~平成30年10月17日(水)

「古代への道(104)」⑤アイヌ語はない 6 イランカラブテ

 

イランカラプテ=こんにちは

三度目の北海道、各種のアイヌ関係の機関を回ると、北海道庁はもちろん、国や自治体、学術機関、アイヌ関係団体、キャンペーンに賛同する民間企業や団体などが一体となって「イランカラプテ」キャンペーンを展開していた。

北海道の先住であるアイヌの人たちや彼らの文化などを、より多くの人に理解してもらいたい、もっとアイヌ文化に触れてもらいたいとの思いからの取り組みである。しかし、アイヌの人は、縄文人であり、その話している語は、日本語の基底を構成している縄文語である。「先住」であることは絶対に認めるが、日本人とその祖先を一緒にする人たちである。

現在は、「アイヌ語は、独立した系統の言語」であるとの誤った認識に立っている。この思い込みを一日でも早く正すべく私が数多くのアイヌ語を日本語で解読している。

 

では、アイヌ語が「縄文語」(日本語で解読できる)であることを証明する。証明の対象は、キャンペーンの題目となっている「こんにちは」と現代語に置き換えられている「イランカラプテ」である。「イランカラプテ」が、日本語で解読できれば、誰も「アイヌ語はある」とは言わないであろう。

 

インターネットに掲載されている「イランカラプテ」の説明を読むと、萱野茂氏(1926年~2006年 元参議院議員)の言葉を引用している。

 

◆「イランカラプテ」の原義=「あなたの心にそっと触れさせていただきます」

 

なかなか見事な置き換えで、萱野さんの心の優しさ・広さが十二分に表れている。しかし、この置き換えは意訳である。つまり、原義に忠実とは言い難い。「イランカラプテ」には「触れる」の意を表す語はない。「イランカラプテ」を直訳すると「あなたの住まいの柄(人柄)を思っている」である。