生涯学習・プラスワンステージ

第24期「生涯学習・古代への道(112)」①~令和元年6月19日(水)

①アイヌ語は縄文語 8 イオルと庵(いおり)

 

 

内閣官房アイヌ総合政策室は、アイヌ文化の信仰と普及啓発を行うために主な事業を五つほど掲げてある。その中の五番目に「アイヌの伝統的生活空間(イオル)の再生」がある。

アイヌ語(縄文語)の「イオル」を現代語に「(アイヌの伝統的)生活空間」と置き換えた人は、現代日本語にはなかなかの力量のある人である。私も大いに感心している。

しかし、惜しむらくは、「イオル」は、「日本語では何というのであろうか?」と僅かな疑問を差し挟まなかったことが悔やまれる。

もし、アイヌ語(縄文語)の「イオル」と同音の日本語の「イオル」をほんの少し比較検討すれば、「イオル」は、生活の場、すなわち、住居を表すことは、たちどころに誰にでもわかる。

「イオル」を「アイヌの伝統的」と置き換えれば、素晴らしい住居を思わせるが、元は言えば縄文人の竪穴式住居(その後茅(チ)で周囲を囲い「チセ」と呼称)である。なお、「セ」は、寝床である。

日本語の「いおる」(庵る)も元は縄文人の竪穴式住居(その後や世式住居を取り入れて「庵」(草や木を用いるなどして作った粗末な家)である。

同じではないかと思えば、直ぐに見つかる同音同意語である。理由は、アイヌ語は、縄文語であるからだ。

外にも、バッタキ=バッタ、カンピ=ガンピ(紙)、ヌが尊い、ソンノが本当、鰯は、マイワシ、バッコは、お婆さんなどなどアイヌ語=縄文語(日本語)の例を幾つも示している。