日々雑感~デイリーメッセージ~

平成22年10月7日(No5040)   はがきは仏様

はがきは仏様

もともと電話アレルギーのせいか、緊急以外の用件はすべてはがきを活用している。携帯を持ってはいるが、掛けるのはせいぜい一日に一回。掛かってくるのは大半が妻から。用件は「何時に帰るの?」。電話は時間帯によっては迷惑を掛けることもあるが、はがきは手が空いたときに、いつでも読んでもらえる。しかも、ムダがないから時間も奪わない。

 

はがきの交流は相手のバックヤードが分からないから、文面から相手の人間性がそのまま伝わる。余分な雑念が入る余地がない。しかも、すべてが世界で唯一つのもの。中にはストレスの暴発のような内容もあるが、はがきならばの穏やかな心で受け止められる。相対していたら同じ内容でもそうはいかない。書いていただけるだけで元気の源泉になる。

 

不思議なものではがきを書き続けていると、いつの間にか思考回路がポジになってくる。その分だけ日々の暮らしが穏やかになる。仏壇に手を合わせるよりは、はるかにご利益がありそうだ。書かせていただく方はみんな仏様、書いてくだささる方もみんな仏様。そんな気持ちにさせる魔力をはがきは持っている。一日一信や一週一信の定期便は輝く仏様。

 

しばらくはがきが途絶えると、高齢者の友が多いだけに心配が増す。その思いもあって畏友からの来信は手書き、印刷物に関わらず、即日、返信をしたためる。特にがんを患ってからは一度も欠かしたことはない。それは「私は元気です」というメッセージになるから。はがきを書くときは、その人のためにのみ時間を使う。その事実を大切に読ませていただく。