平成23年8月11日(No5348) 新卒者は頑張らねばならない理由がある

新卒者は頑張らねばならない理由がある

今年の5月に発表された今春大学を卒業した学生の就職内定率は、相変わらず厳しく91%と発表された。これは数字にまやかしがあったと初めて知った。8月に発表された就職内定率は61,6%とかつてない厳しい数字だった。これは分母が違うのである。就職を希望する学生の内定率は91%だが、全学生数を分母とすると61,6%という数字になる。

 

平成23年度は55万3千人が卒業したが、就職したのは34万人、大学院への進学者は7万6千人、一時的な仕事についた人が8万8千人、就職して正社員になれた人は、34万546人だった。したがって大学院に進学しない、フリーターにもならない、就職もしない若者が10万7143人に上る。留年し、今春5年で卒業したものは4万5062人。

 

就職希望者の数値としては把握しにくいが、リタイアの再就職組みがさらに加わるから、さらに厳しさが増す。リーマンショック以来、就職戦線が厳しいのは相変わらずだが、就職志望者の質的変化も見逃せない。強く就職を望んでいない層も増えている。それでは内定者の質がよくなったのかといえば、そうではない。良いか悪いか分からないのが現状。

 

余裕のある企業では2~3倍の学生を採用し、短期にふるいをかける方法まで取っている。印象はよく、キビキビしているが、仕事に使えないリタイア予備軍も少なくない。質の良い学生を育てたい企業は、少々のリスクは承知で人材を育成する経費をかける。6ヵ月から1年分を覚悟する。日本経済はしばらく低迷する。来年度は一層若者には厳しい年になる。

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