平成23年8月4日(No5341) 「商人は蟻のごとく...」 

「商人は蟻のごとく…」

新人研修では週二回、江戸時代のビジネスを手本としながら、商いの「基本心得」を学んでいる。受ける側は楽でないと思うが、こちらとしては読みながら、話しながら、考え方を聞きながら気付くことが多い。学ばない人間は自分の姿が見えないと先人は教えるが、回を重ねるごとに己の愚かさが見えてくるから怖い。学んでいる証だと思えば励みになる。

 

先週も「自己啓発」の章で「商人は蟻のごとくつとむべし」と学んだ。蟻は忙しく立ち働くだけではなく、冬に備えて貯えをしている。自分が集めたものを独り占めせず、仲間にも分け与えている。蟻の生き方から、利益を独り占めしない、他の人にも与える、人に損をさせない、約束を守ると教えてくれる。「そうだそうだ」と頷きながら、「ではどうすれば?」。

 

そこから先は知恵を働かせる、工夫をする、こつこつ働き続けることだと説く。「掃除五訓」と同じだ。世の中がどのように変わろうとも、黙々と勤勉に働くこと基本。しかし、蟻だけではいけない「トンボにもなれ」という。いわゆる複眼構造でものを見る、ただ目の前の仕事の鬼ではなく、いろいろな角度で見られる目と感性がプラスされる。さらに難しい。

 

まだ三つ目がある。蟻でありトンボであるが、人間であることを忘れてはいけない。人としての温かさとやさしさが求められる。つまり「蟻」であり「トンボ」であり、しかも「人間」であるという三つの条件を満たさないと通用しない時代になっているという。そうだと思う。勤勉に働き、周りに気を配り、思いやりを持つ。まず、そうありたいと願う。

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