平成23年8月7日(No5344) 一定のメドがついたら

一定のメドがついたら

中学生の男の子が夏休みの宿題になかなか手をつけない。部屋でゲームばかりしている。「いったい、いつになったら止めるの」。子どもは涼しい顔で「一定のメドがついたらやめます」。「一定のメドって何なの」と聞けば、「動きを注視しています」。「そんなだらしがないことではダメな大人になるよ!」と叱ると「私の価値なんかどうでもいいんです」。

 

震災の直後は、人々の言葉に重みがあった。小さな子どもたちが「昨日は電車を一生懸命走らせてくれてありがとう」と言い、駅員は泣いた。つぶれた家から奇跡的に助けられた老人は「また再建しましょう」と笑顔で語った。大変だったことを聞かれたレスキュー隊の隊長は「それは隊員です」と声を震わせた。つい昨日のことのようである。

 

思い出してほしい。つながらない電話をかけつづけ、絞り出す思いで伝えた「一言」が誰にもあったはずだ。生死が頭をよぎるとき、人は自然に言葉を大切にし、短い言葉にも愛や責任が宿る。わずか5ヶ月の間に、この国の言葉はどこへ行ってしまったのか。人の命がかかわる状況は、いまも変わっていない。(日本経済新聞8/4付・「春秋」より抜粋)

 

来年度から「子ども手当」がなくなり、地方に負担の重い「児童手当」が復活する。与野党の幹部が下らないせめぎあいをしてやっと決着した。野党の幹部によるとまだ続くそうだ。「我慢にも限度がある」と与党の幹部は喚く。東日本大震災や福島第一原発の後処理のニュースは一面から消えた。日本語を軽くした菅直人首相の罪は万死に値する。

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