平成24年1月12日(No5502)  嘆かわしい政治家の劣化

嘆かわしい政治家の劣化

国語辞典に載せたい言葉に「小沢(おざわ)る」「鳩(はと)る」「菅(かん)る」「野田(のだ)る」など、民主党政権に関する新吾が増えているそうだ。小沢一郎を語源とする「小沢(おざわ)る」の意味には、①裏で牛耳る、②子分をたくさん持つ、③都合が悪くなると雲隠れする、などが寄せられた。④知らない、忘れた、記憶にない、なども加えて欲しい。

 

小沢一郎は政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で強制起訴されており、1月10日~11日の2日間、被告人として裁判に臨み、徹底的に「知らない」「記憶にない」「関係ない」と逃げまくった。質疑のライブを読んでみたが、この人間が政権与党の党首を務め、代表選に立候補した経緯を考えると暗澹たる思いになる。とにかく逃げれば何とかなるのだろう。

 

疑わしきは罰せずで無罪になるとしたら、日本の法律や裁判制度に欠陥があるとしか思えない。問題になっている4億円の扱いについても、二転三転供述を翻しながら、変えていないと強弁する。検察約はもう少し理詰めで追い込めないのか。かかる人物が政権与党で大きな力を持ち、従う国会議員も他のグループを圧する。小沢に何を期待しているのだろうか。

 

4億円は自宅の金庫に保管しておいたというが、にわかには信じられない。百万円の札束は新札で厚さ7㍉、積み重ねるとその高さは2㍍80㌢にもなる。別世界の人だから不感症なのだろうが、わが家のリビングにあるとしたら恐怖を感じる。野田首相に期待したいのは、このような人物を政治の世界から追放すること。それだけでも世の中は変わる。

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