平成24年1月29日(No5519)   詭弁を弄する

詭弁を弄する

日本丸はかつて経験したことのない荒海を漂流中である。しかも羅針盤は故障中。このままでは何処に辿り着くのか、その行き先も見えない。国民は大きな不安を抱きながら、通常国会を凝視している。野田佳彦首相の施政方針演説は言葉だけは勇ましいが、まったく裏付けがなく宙に浮いている。相変わらずの原稿棒読みからは、トップの熱意が伝わらない。

 

谷垣禎一自民党総裁の「反対、反対」「解散、解散」の演説からは、政権奪回の意欲が見えてこない。細田博之元幹事長の泥鰌掬い論議は国会の権威を著しく損ねた。このままでは日本丸の座礁は目に見えている。反対も結構だが最大の野党として「税と社会保障の一体化」くらいは国民が納得する対案を出せないものか。論戦のすれ違いは国民を失望させる。

 

野田首相の答弁にはがっかりした。21年の総選挙で「任期中には消費税を上げない。徹底的に無駄を省いて財政の建て直しをはかる」と言って政権交代を果たした。それが不退転の決意で消費税を上げると豹変した。その矛盾を付かれると野田首相は「任期中は消費税を上げないと言ったが、それ以降上げるのは公約違反ではない」と詭弁を労した。

 

公約がいい加減だったこと、無駄を省く努力を怠ったこと、約束を果たせなかったことを素直に認め、国民に謝罪すべきではないか。そうしないと何も前に進まない。首相は不退転の決意で上げると言い、党内の反対論は後を立たない。少なくとも与党内を纏め上げて国会に臨むべきだった。このままでは沈没する。詭弁はやめて堂々と論陣を張って欲しい。

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