平成24年10月8日(No5772) コメ、一位の座から転落
コメ、一位の座から転落
「コメ、主食の座を転落」のニュースを見て、わが家ではどのくらいコメを消費しているか調べた。後期高齢者が二人だから食べる量はしれている。何と年間108kg、一人54kgでしかない。全国平均57,8㎏をやや下回る。総務省の家計調査だから必ずしも正確ではないが、2011年のコメの購入額は2万7425円、パンは2万8321円。信じられない。
その背景には食生活やライフスタイルの変化があり、消費者はパンやパスタなどの麺を食べる機会が増えている。また、おかずを多めに取ってご飯の量を減らしているそうな。このままでは米作農家は立ち行かなくなる。TPPがどっちに向いても大騒ぎするテーマにはならない。それでなくても食料の輸入は増え続け、自給率は一向に上がる気配はない。
日本人の主食はご飯と信じていたが、そう言われると地域でもうどん屋、ラーメン屋、パスタ屋が繁盛している。ご飯屋は一軒しかない。次の日曜日に開催するチャリティバザーで新米の販売をするが、果たして喜んでもらえるのか。考えさせられる。ふるさと産のコメはおいしいとお客様の評判はいい。それにしても首位転落とは、農家出身としては寂しい。
1962年のコメの消費量は一人当たり118kgだったというから、50年の間に半減したことになる。国は農業政策に莫大な補助金を注ぎ込んでいるが、甘えと依存を助長したのではないか。農業の所得保証制度などのばらまきを続ける民主党も、いい加減に目を覚まして欲しいものだ。もっとコメをたくさん食べたいが、残念ながら食事の量は増えそうにない。