平成24年12月12日(No5837)   税食らうシロアリの群れ

税食らうシロアリの群れ

植林業(財)広島県林業振興センターは、2013年度中に民事再生法の適用を申請することになった。1965年に広島県の全額出資を受け「広島県造林公社」として設立された。土地を所有者から借り受け、ヒノキなどを植栽から伐採までの保有管理や木材販売・収益配分を行う分収造林を主力に事業を展開していた。主要事業が頓挫し、倒産に至ったもの。

 

負債総額は530億円前後。民事再生法で整理した後、解散する見込み。どこにでもある倒産劇だが、負債の内容がすごい。広島県からの借入金が220億円、未払い金利が105億円、日本政策金融公庫からの借入金135億円が負債の主な内容。公庫の借入金は県が保証しているから弁済しなければならない。肝心の事業は1998年からストップしている。

 

現在483箇所で造林しているが、すべてを伐採し終える2067年まで事業を継続しても返済不可能と判断したという。どこにでもある天下り法人であるが、シロアリたち税金を食いながら命をつなぎ、二進も三進もいかなくなったから解散するパターンである。森林事業に限らずさまざまな分野に手を伸ばし税金を餌にする輩のなんと多いことか。

 

広島県は300億円前後の債権放棄を行い、公社の借入金は県債を発行して損失補償をするというもの。すべてツケを県民が支払うことになった。財産として残るのは16880㌶の造林で、いつの日か処分して損失の補填に当てるため、分収造林事業は県が継承し、収益を県債に当てる。盗人に追い銭の管理費用がさらに掛かる。金借りて利子も払わず食らう。

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