平成24年12月26日(No5851)   「主語」の使い方

「主語」の使い方

アテネ五輪のサッカー監督を務めた山本昌邦さんは、チーム力を高めるために「主語」の使い方に気を配ったと12/23付讀賣新聞の「よみうり寸評」に書かれてあった。チームが目標を達成したとき、それが監督の戦略による勝利であっても「おまえたち」「きみたち」と選手を「主語」にして功績を称えたという。選手はその言葉にハッスルした。更に勝った。

 

悔しい結果になったときは「主語」が「我々」「私たち」に変わる。言い訳はしない。選手たちは監督も責任を共有していると感じ、失敗の原因を素直に受け入れる。その結果、さらに技量がアップし、チームワークが向上したという。小さな苦しみは愚痴しか生まないが、大きな苦しみは智恵を生むという組織論。勝っても必要以上にはしゃいではならない。

 

走り読みのうろ覚えだから、筋道を間違えていたらお許し願いたい。失敗の責任は部下に押し付け、成功の栄誉は独り占めにしたがるトップは多い。売上が目標に届かないとき、小さなことをあげつらって部下を責める。上手くいったときは幸運に気付かず、己の能力を誇示する。この類のトップがいかに多いことか。その都度、部下のやる気を削いでゆく。

 

かつて学んだ経営コンサルタントの船井幸雄先生は、「君たちはよくやった。ベストを尽くした。感謝でいっぱいだ。しかし数値は残念ながら、目標に届かなかった。すべての責任は経営者の私にある。どうか許して欲しい」と低頭し、更なる努力を約束したという。先述の山本監督と同様に「功績は君たちのおかげ、失敗は私の不行き届き」と相通ずる。

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