平成24年12月28日(No5853)   愚者の轍を踏まない

愚者の轍を踏まない

3年前の9月、政権交代を旗印に大勝利した民主党が、風前の灯のように揺らいでいる。来年の参院選で少しの逆風があれば消える運命にある。なぜわずかの期間に凋落してしまったのか。鳩山、菅、野田の3内閣に共通していたのは、組閣に当たって党内融和を第一にあげたことにある。寄せ集めの選挙互助会をまとめようとしたことに無理があった。

 

実力は未熟であっても仕事第一で大臣を選んでおれば、ここまで国民から突き放されることはなかった。新しく首相に指名された安部晋三さんは、民主党の溶けていくさまを冷ややかな目で見ていたのではないか。選挙で大勝したときも笑顔を見せることはなかった。言葉だけでない緊張感を組閣でも実証して見せた。序列を無視し、温情も確執もすべて超えた。

 

内閣は党のためにあるのではない。すべて国家・国民のためにある。そう受け止めれば安倍内閣の人事は、多くの国民から歓迎されるのではないか。適材適所に仕事師を配した。田中直紀・元防衛相のように恥知らずのパフォーマンスを、国民の目に晒すことはないだろう。少なくとも野党の質問などにはキチンと答弁できる。安倍さんも言い訳をしないで済む。

 

選挙公約と新首相の記者会見の談話で「行動指標」は明らかになった。各大臣が誠実に役割をはたせば到達できる。しかし「成果指標」への到達は、また別物である。一生懸命働けば届くというものではない。そのときはあらためて総括すればよい。マスコミや評論家の中には新内閣にケチをつける向きもあるが、民主党に比べればはるかにマシではないか。

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