平成24年12月6日(No5831)     境涯(松下幸之助著「道をひらく」より)

境涯(松下幸之助著「道をひらく」より)

逆境-それはその人に与えられた尊い試練であり、この境涯に鍛えられた人はまことに強靭でふる。古来、偉大なる人は逆境にもまれながらも、不屈の精神で行きぬいた経験を数多く持っている。まことに逆境は尊い。だが、これを尊ぶあまりにこれに捉われ、逆境でなければ人間が完成しないと思い込むことは、一種の偏見ではなかろうか。

 

逆境は尊い。しかしまた順境も尊い。要は逆境であれ、順境であれ、その与えられた境涯に素直に生きることである。謙虚の心を忘れぬことである。素直さを失ったとき、逆境は卑屈を生み、順境はうぬぼれを生む。逆境、順境そのいずれも問わぬ。それはそのときのその人に与えられた一つの運命である。ただその境涯に素直に生きるがよい。

 

素直さは人を正しく聡明にする。逆境に素直に生き抜いてきた人。順境に素直に伸びてきた人、その道程は異なっても、同じ強さと正さと聡明さを持つ。お互いに捉われることなく、甘えることなく、素直にその境涯を生きてゆきたいものである。(出典「道を開く」より)

 

松下翁のお話のキーポイントは「素直」であろう。逆境でも素直に受け入れれば、その先には順境が待っている。逆境には気付きが多い。ただし素直が条件である。アイデアも生まれる。時間の使い方も上手になる。逆境を乗り越える意思をもつとき、そして実践するとき、天から思いがけないプレゼントがある。仕事が少ないときは逆境といえる、しかし、大抵の場合、隣り合わせに順境が微笑んで待っている。

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