平成24年2月8日(No5529)   余命一年の宣告

余命一年の宣告

畏友が食道がんで余命一年と宣告された。65歳になったばかりで仕事も脂が乗り切っている。経営コンサルタントとして中小企業の支援をしているだけに、これから周辺に及ぼす影響は計り知れない。2月3日に開いた誕生日のお祝いの席で仲間に公表した。心中はわからないが極めて淡々としかも明るく経過を語った。初めて知った仲間に言葉はなかった。

 

私はがんの体験者として早くから事実を伝えられていた。私の場合は経験者といっても寿命の期限を宣告されたわけではない。5年後の生存率が36%と伝えられただけ。受け止め方だが、3人のうちの一人に入ると思えば希望が持てる。しかし、二人のグループに入ると受け止めれば、絶望の世界だ。その経過における心の葛藤など、何の役にも立たない。

 

命の期限は天が決めるものと割り切っていても、期限を示されなければ不安との戦いに勝つか負けるかだ。余命一年を宣告されたからといって確実に死ぬとは決まっていない。事例が少ないから奇跡だと言ってしまえばそれまでだが、数年寿命が伸びた人、完治した人もいる。癌の病は心の持ちようで日々が大きく変わる病気だ。要は自分が決めるものだ。

 

天命には従容として従うが、天から与えられた役割は毅然と果たしていく。そういう日々を送りたい。命は自分のものと思いがちだが、それは傲慢に過ぎる。天から与えられたと悟れば、日々は悠然と過ごせる。ただその心境は死線を越えた人にだけ与えられるご褒美のようなもの。一日も一生、一年も一生、十年も一生。畏友は死線を越えると信じている。

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