平成24年4月11日(No5592)   賑わうふるさと

賑わうふるさと

平成24年4月8日、ふるさとの志路は晴天に恵まれ1200人を越える人で埋まった。大正初期、ふるさとの地に産声をあげた「宮崎神楽団」の結成100周年を祝う記念公演が催された。周辺の農道沿いは駐車違反? の車で溢れた。最近は神楽ブームだが、とりわけ若い人の人気が高い。賛助出演の横田神楽団はニューヨーク市に招かれるほどの著名団体だ。



ふるさとの地区は人口600人余り、高齢化率40㌫という典型的な限界集落である。一時衰退して宮崎神楽団は、若い人の参加で再び活性化した。笛や太鼓に合わせて躍動的な舞い、重厚で派手やかな伝統衣装、力強い舞いと朗々たる台詞、興奮する観客の感動と拍手、それらが渾然一体となって非日常的な世界へ導いていた。百年に一度の絢爛たるイベントだ。



賛助出演してくれた横田神楽団は常設の演舞場を温泉の中に持ち、ユニークな子店の展開と共に人気が沸騰。年間120万人もの観客を動員する村興しの実績を持つ。人気番組の「鶴瓶に乾杯」で紹介されたこともあって、ブームのきっかけも作った。伝統芸能を育て、若い世代に伝える古老たちの努力に低頭。並大抵の努力ではない。新しい生き方に共鳴した。



やがて廃校になる小学校の施設などを活用すれば、伝統芸能を核にした町興しも夢ではない。駆けつけてよかった。話を聞いただけでは理解できないことも、現場に立てば伝わるものが違う。滅多に出会えない旧友や次の世代の若者たちにも会えた。さほど賑わいはなくてもよいが、せめて今暮らしている高齢者が、自らの力で生き甲斐を持てるよう応援したい。

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