平成24年5月13日(No5624)   続・少子高齢化社会の恐ろしさ

続・少子高齢化社会の恐ろしさ

先月15日、亡母の三回忌法要を営んだ。母の有縁の人々が集り、在りし日を偲んだ。法要はふるさとの菩提寺で執り行い、終わってから一人でお墓参りを済ませた。余命はさほど長くはないが、これから誰が祖先や親たちの祭祀、墓地の管理などを行なうのだろうかと考えた。現在の墓地は生家の一角を整備して祖先を祀っているが、この先どうなるのか。

 

私にはなにものにも代えがたい故郷であるが、子どもたちにとっては親の故郷でしかない。子どものころから長男としての役割を自覚して育ったが、今の子どもたちはわが家のみならず祖先を祀るという責任感はないだろう。家族の暮らしより祖先の祭祀を優先する思いはない。そう考えるのが自然な世の中になった。家族観や人生観も大きく異なる。

 

祭祀を行なうには予想以上の時間と費用が伴う。特にわが家の墓地は60坪と広い。墓石は10基も建っている。現実問題として子どもたちにその責任を背負わせるのは酷い。現実問題として出来ないだろう。やがては荒れ果てるのが目に見えている。これらの問題は多くの高齢者が抱えている。昔は大抵の場合、長子が親と暮らし家業を継いでいた。

 

当たり前のように家督を相続し、祭祀の責任を背負う自覚があった。だから墓地を造成し、祖父母や両親の墓を建て、先祖代々の祭祀を執り行ってきた。いまどきは結婚しない子供、結婚しても子どものいない夫婦もいる。この人たちが祖先を祭り続けることは極めて難しい。少子高齢化は家族のあり方や肉親の絆についても、あらためて問いかけている。

 

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