平成24年5月25日(No5636)   松下翁の経営 話を聞く

松下翁の経営 話を聞く

「そらええなあ」。松下政経塾で学んだ政治家は多いが、親交のある中田宏さんは、直接の薫陶を受けていない。野田佳彦首相は一期生だから松下幸之助翁の指導を受けている。それにしては国の舵取りが下手糞だ。松下翁が苦虫を噛み潰したような顔をしておられるのではないか。「青年塾」の上甲晃さんは晩年の松下翁から親しく指導を受けておられる。

 

随分聞き上手だったようだ。意見を述べると「そうか」と言いながら次を促す。ときにはうまく合いの手を入れて「それから…」。決して頭から否定されることはなかった。部下が意見を具申すると、言下に「それはダメだ」ぴしゃりと発言を封じるトップは多い。そういう対応ばかりしていると「どうせ何を言っても取り上げてくれない」と二度と言わなくなる。

 

会議などでも同じだ。松下翁のように次を促してくれると、話しているうちに思いがけないアイデアも生まれる。それが部下の能力アップに大いに役立つ。松下電器が世界に冠たるトップ企業になったのは、話をよく聞いて部下の力を伸ばしたところに一つの要因がある。ダメな経営者ほど部下の話を聞かないし、よい意見であっても面子が邪魔をして却下する。

 

「人生講座」が続いている要因は「話を聞く」「受け入れる」「否定しない」「遮らない」「真剣に受け止める」などのルールで定着していることが大きい。誰もが意見を持っている。聞いて欲しいと望んでいる。それを叶えなければ続かなくなる。一人一人が主人公になってもらう。小さなことだが話を聞くことの大切さを物語っている。松下翁の真似をしている。

 

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